「みんなお待たせ!」 押しに押す日向藍子が見せたトップへの執念【Mリーグ2023-24観戦記 11/27】担当記者 #徳岡明信

「みんなお待たせ!」
押しに押す日向藍子が見せた
トップへの執念

文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年11月27日

11月も早くも最終週となった。
月日が経過の速さを感じつつ、すっかり寒くなった外を歩いて家に帰る。

家に帰るとまずは暖房を入れて次にテレビをつけ、、、、
いや、我が家ではスマホのABEMAを開く。
麻雀チャンネルに合わせて見るはもちろんMリーグだ。

そして今日も暖かい部屋で熱い試合を観戦するのだ。

第一試合
東家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
南家:日向藍子 (渋谷ABEMAS)
西家:小林剛  (U-NEXT Pirates)
北家:茅森早香 (セガサミーフェニックス)

本日の注目選手はこちら!

個人9戦目、そろそろ初トップが欲しい日向藍子

チームポイントも絶好調とまではいかずとも
不調の連鎖には陥る事無く都度立て直し、プラスポイントをキープしている。
この状況に更なる勢いを乗せるとなると、日向の奮起が一番の起爆剤となるだろう。

いつも通りの凛とした姿で入場する日向。
しかしその内に秘めるトップへの闘志は言わずもがな。

渋谷ABEMASの愛されキャラの日向、
今宵、麻雀の神様に愛されるか。

強気の攻め、みなぎるトップへ闘志

2局連続流局から始まったこの試合、
場が大きく動いたのは東3局2本場

まずは日向が先手を打っていく。
【中】をポンして【8ピン】【9ピン】を払っていきホンイツへ向かう。
役牌2種+ホンイツのお手軽満貫バリューセットだ。

日向がホンイツに向かい出したと思ったら親の小林は何と既にテンパイだ。
しかしイッツーが崩れリーチのみのペン【7マン】待ちになってしまう。

珍しく小考して小林が出した結論は、

【9マン】切りとした。
【5ピン】からの横伸びでイーペーコーやドラの受け入れも見つつ、
【白】が出た時にはポンにも対応できる。
【8マン】からではなく【9マン】から切るのは
裏目のツモ【7マン】はフリテンの【3マン】【6マン】【9マン】は受け入れるつもりだったからだろう。

次巡に引いた牌は【6マン】だった。
前巡と同じ【7マン】待ちだが、小林はここでリーチに踏みきった。

この1巡で【5マン】がもう1枚見えてこれで小林の目から3枚見えになった。
序盤での1枚差の場況変化は大きいと見たか。

この早い親リーチに

日向が立ち向かう。
【發】もポン出来てこれで満貫のイーシャンテン。
【西】【9ピン】の打牌選択だが、強気に【9ピン】から切った。
パッと見は【西】の方が打ちやすいが、自身の手だけを考えて西の重なりも逃したくない。
力強く【9ピン】を先に勝負する。
この姿に日向の今日の気合をひしひしと感じた。

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