最強戦は単純。強者4名が名勝負を繰り広げ、最後は鈴木大介が勝つ大会である #麻雀最強戦2024【Mリーガーvsタイトルホルダー】観戦記【決勝卓】文 #東川亮

優が【4ソウ】をチーしてテンパイ。なんとか間に合った。

谷井もテンパった。【白】はあと1枚、山にいる。優や大介がつかめば、間違いなく切るだろう。

だが、【白】は結局王牌の中。そして、谷井が最後の最後、ハイテイ手番でつかんだのは【8マン】だった。このタイミングに限り、優はホウテイの役でアガることができる。

【8マン】を押して、優がノーテンなら勝ち。しかし優がノーテンならば、自身が手を崩して大介がテンパイをしていたら負け。2つ仕掛けている優と大介はおそらくテンパイではある。けれども、もし優がテンパイしていなかったら。そしてテンパイしていても、【8マン】が当たらないとしたら。

そんな幻想に、谷井は甘えなかった。これもまた、強さだ。雀力、そして精神力の。

「Mリーガーvsタイトルホルダー」

タイトルにふさわしく濃密で重厚な、強者が勝者を決めさせない戦い。

けれどもここは最強戦。ならば勝つのはやはり、

鈴木大介、なのである。

早々の決着、それができる配牌が入ったのは、もはや大介が最強戦に愛されているからなのだろうか。

そんなことを思い、タイトルはサッカー界の名言から引用させていただいた。

前人未踏の6年連続ファイナル進出。

あまりに驚異的な成績を残すこの男を、ファイナルでは誰が止められるのか。

それとも、誰も止められないのか。

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