死神は何度でも生き返る。
【黄泉がえりの優】
【B卓】担当記者:坪川義昭 2024年3月31日(日)
予選B卓
東家:忍田幸夫(麻将連合)
麻将連合代表にして、五度の将王獲得により史上初の【永世将王】を獲得。
更に自団体の三大タイトル制覇も達成と、実績は同団体のMリーガー小林剛(U-NEXT Pirates)をも凌ぐ。
忍田の目指す場所はMリーグである。
目標達成に向けて最強位は必ず手に入れたいタイトルだろう。
南家:伊藤優孝(日本プロ麻雀連盟)
プロ歴43年にして未だ現役選手として鳳凰位戦を闘い抜く生きるレジェンドである。
対戦相手の年齢よりも伊藤のプロ歴の方が長いなんてことも少なくない。
それでも上位リーグで打ち続ける【死神の優】の鎌を今宵も観ることができるだろうか。
西家:滝沢和典(日本プロ麻雀連盟)
今対局唯一のKONAMI麻雀格闘倶楽部所属のMリーガーで、説明は不要だろう。
とはいえ、このレジェンド雀士に囲まれると25年のプロ歴である滝沢が若手に見えてくるから不思議である。
先輩の胸を借りるつもりで静かに卓に着いた。
北家:荒正義(日本プロ麻雀連盟)
長年【現役最強】の名をほしいままにしてきたレジェンドだ。
日本プロ麻雀連盟の5大タイトル制覇を達成しながらも次なるタイトルを欲する荒。
『タイトルは種類よりも数が大事だカラ。』と語り常に最前線で戦い続ける男は、衰えなんてものは微塵も感じさせない。
東3局2本場
親番の滝沢がまとまった手牌を手にした。
形だけならば切りの一手だが、に手応えを感じて切りとする。
お見事と言わざる得ないテンパイを入れた。
フリテンとはいえ、この待ちならば自信のリーチである。
終盤にツモり、裏ドラは乗らなかったものの1300オール。
ここから滝沢は2900、2000オールと加点を続けた。
忍田が6本場にカリテンをツモアガった頃、滝沢の点棒は40000点を優に超えていた。
東4局
メンツ手進行が厳しい手牌の忍田がトイツ手を決め打って打とする。
親番の荒は一牌の猶予もない手牌でドラをリリース。
すぐにドラ待ちテンパイが入った忍田はこれをヤミテンとした。
この数巡はドラが放たれやすく、親の荒からリーチが来てもドラの出は早まる。
早く大物手を成就させて楽になりたい気持ちを抑えて身を潜める。
これをトップ目の滝沢から直撃に成功。
東場は滝沢、忍田のペースで試合が進んでいく。
南2局
後のない親番の伊藤の配牌がこれである。
を仕掛けて必死に連荘したいところなのだが。