【 #神域リーグ2024 第12試合観戦記】幾度の眠れぬ夜を越えて… 私の未来は、私が決める──! 鈴木たろう vs 長尾景 vs 咲乃もこ vs 渋川難波 【文 ゆうせー 】

幾度の眠れぬ夜を越えて…
私の未来は、私が決める──!

咲乃もこ

趣味はゲーム。

特技は深酒。

見る人も、共演者も、誰も傷つけない「優しくて楽しい配信」が魅力のストリーマーだ。

麻雀は、雀魂が魂天、天鳳が八段。相当の実力者である。

そんな咲乃もこを、“悪夢”が襲った。

神域リーグ2024第一節。

開幕2戦を任されたもこは、3着、4着。

しかも、

2戦目のラスは、なんと-39700点。

2戦でのマイナスは、100を超えた。

神域リーグ2024のトレンド入り。活躍する選手の華やかな姿。

その陰で、心配をかけまいと気丈に振る舞う、彼女の心は泣いていた。

神域リーグのラスは、「ズシン」と重く、容赦なく心臓にのしかかってくる。

あれから3週間。

幾度の眠れぬ夜を越えて、

頼もしい仲間の勝利を目に焼き付けて、

たくさんの応援を胸に抱いて、

彼女は立ち上がった。

この日は、2試合目に出場し、

2着。

「みんなと話すと落ち着く」と語る、もこ。

試合後に戻った楽屋で、チームメイトが背中をグッと押し、もこは3試合目も出ることに決めた。

未来を、この手でつかみ取るために。

東家:鈴木たろう(チームゼウス)
南家:長尾景(チームヘラクレス)
西家:咲乃もこ(チームアキレス)
北家:渋川難波(チームグラディウス)

大きなアガリを決めて先制したもこ。

そこへ、Mリーガーたちが襲ってくる。

東2局1本場、仕掛けてきたのは渋川。

オタ風の【西】を鳴いて、手出しで【2ピン】を連打。

あからさまなホンイツ仕掛けだ。

意図的にピンズしか切っていないので、他家の目線ではマンズかソウズか分からない。

足止めも兼ねた頭脳プレーだが、これを受けたもこは、

「下家に鬼絞ったところで、対面と上家が来るから」

と、字牌連打!

この手で親なら攻めるべき。

Mリーガーが作り出す幻影に惑わされない、いい打ち回しだ。

そのまま、

ソウズも押していくもこ。

そして、たろうも長尾も渋川にオリていないことから、

遠い仕掛けの渋川は、守備に回ることとなった。

この局は、

たろうが、【中】赤、500-1000は700-1200のツモアガリ。

続く東3局は、もこに、

トイトイドラドラの満貫、ツモれば三暗刻もついてハネマンになるチャンス手が入るも、

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