【 #神域リーグ2024 第23試合観戦記】神域リーグは私の舞台! 笑顔満点な女怪盗 その名は #ルイス・キャミー !【文 #後藤哲冶 】

なんとこれまた歌衣が一発キャッチ。
この7【7ソウ】を捉えて、ルイスが跳満のアガリ!
2局で、かつてのチームメイト歌衣から2万点を奪い去った怪盗が、一気にトップ目に立った。

しかしルイスの独走を、許さなかったのがこの男。

長尾だった。
東4局1本場、長尾はこの形から

【6マン】をリリース。「難しいのよくわからないから、簡単にしよう」というその言葉どおり、マンズを2メンツで確定させる。
悪くない選択だと思う。【8マン】を切っているので【7マン】引きはフリテン。ここは基本的には、【5ピン】周りのくっつきに託した。

狙い通り【6ピン】を引いてのテンパイ。
【4ピン】【7ピン】待ちなら文句ナシ。リーチに打って出ると。

これを一発でツモってみせた!
2000、4000の加点で一気にルイスに迫ると。

続く南1局も、多井から8000点を直撃。
これでトップが入れ替わる。長尾が逆転。

諦めたくないのはルイスだった。
しかしこの南2局も、長尾から早いリーチを受けてしまう。

【9マン】が暗刻になってのテンパイ。
【4ソウ】【7ソウ】のリャンメン待ちなら勝負になると、【6マン】切りリーチを選択するが。

これが長尾に通らない。
リーチピンフドラ1で、3900の放銃となって更にリードを広げられてしまう。

南3局

できればリーチを打ちたかった歌衣だったが、ここは【4ピン】のチーを選択。
8000点を一度アガって、南4局にラス回避をする道を選んだ。

ルイスも手が進む。
が、どうしてもあと一歩噛み合わない。出ていく【5マン】は、歌衣への放銃牌。

ヘラクレスと首位争いをしているアトラス歌衣としては、できれば長尾よりもルイスにトップになって欲しいため、難しい選択ではあったが、ここはアガリを選択。
元より良いと言えるほどの待ちではなく、8000点をアガれば4着を回避できる可能性が高まるため、見逃すことはできない。

「メイカぁ高いのはダメだって……」

迎えたオーラス、今の放銃により、2着目ルイスとトップ長尾の点差は……2万と600点だ。この点差は、倍満ツモでも足りず……跳満直撃か三倍満のツモ条件。

公式配信で解説を務めた瑞原プロも、ルイスに残されたトップ条件が苦しいことを伝える。
私見で申し訳ないが、ハッキリ言って、跳満直撃or三倍満のツモ条件は、ほとんどの場合見ないことの方が多い。
それだけ、現実的でない、ということだ。

グラディウスのトップは、またしても遠のいたかに見えた。

追い打ちをかけるように、ルイスの配牌は、決して良いものではない。
それでも、真っすぐに手を進めていく。少しでも可能性があるのなら、ルイスが諦めることはない。

【赤5マン】を引き入れて、跳満が少し見えてくる。

【1マン】はツモ切り。
跳満以上は絶対欲しいこの手に、タンヤオにならない【1マン】はいらない。

この【4マン】は残して、目一杯。
美しい手順だ。これならドラ引きなどにも対応できる、柔軟な手組。高い手は、絶対に逃さない。

引き入れたのは、【5ピン】……! テンパイだ。
リーチを打てば、ツモで跳満のテンパイ。
だが、必要なのはツモではない。長尾からの直撃だ。
ダマか、リーチか。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀 新刊情報/