小林剛、園田賢を封殺 目指すのは目先のアガリよりも最良の結果【Mリーグ2024-25観戦記 2/6 第1試合】担当記者 #東川亮

情報を精査し、小林の選択は目いっぱいの【7ソウ】ツモ切りではなく、打【4ソウ】【3ソウ】チーができなくなる分受け入れは狭くなるが、すでにツモ番もない以上、この局で大事なのは自身のテンパイよりも、園田をテンパイさせないこと。園田の河には【1ソウ】【5ソウ】が切れている反面ソーズの上目はなく、鳴かれるとしたら【4ソウ】よりも【7ソウ】のほうがペンチャン受けがある分可能性は高い。

実際、園田の手にはペン【7ソウ】受けが残っていた。ここで形だけを考えてふわっと【7ソウ】を切っていたら、この試合の結果が変わる可能性が生まれていた。

勝又は9戦ぶりのトップ。終盤戦に重責を担うことになりそうな軍師の活躍は、巻き返しを狙う風林火山にとっても明るい材料だ。

そして、その裏で繰り広げられていた小林の園田ケアも、Mリーグを長く見てきたファンにとっては興味深かったのではないだろうか。また、園田もこうした相手の対応を見た上で、今後はまた新たな作戦を用意してくるに違いない。こういう対人の駆け引きも、長期にわたって同じメンバーで戦うMリーグにおける、醍醐味の一つと言えるだろう。

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