時速10000点の
光速ハードパンチャーたち。
文・渡邉浩史郎【木曜担当ライター】2025年2月20日

第1試合
東家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
西家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
本日一戦目に揃ったのは速い・高いの申し子のような4人である。

その期待を裏切らないかのように、開局から7巡目。たろうのマンガンツモで戦いのゴングが鳴り響いた。

意外だったのは2巡目、この形からあの欲張りたろうがドラを切ったことであろう。
受けをマックスに取った形だが、そのままだと結構のみ手になりそうなこの手であれば、ドラを残すのがたろうのイメージであった。やはり使いにくい2のドラであるというのが大きかったか。

反対に欲張りを見せてきたのは茅森。
【東2局】、タンピンドラでどう和了ってもマンガン以上確定のリーチか、三色をつけて確定の跳満ツモの目を残すか。
「一日一跳」の女王はさほど迷うことなくに手をかけた。

これがもたらしたのは最高の結果!
をツモって裏ドラはなし。つまりこの選択のみでしか和了れない跳満、目まぐるしい速度でトップ目が入れ替わる。

たろうの連荘を挟んで次の主役は松本。
【東3局】、4対子の難しい形から、一枚切れのカンターツを内側から払っていく。
七対子は消さずに残していく方針だ。

0メンツ5対子になってしまえば後は七対子1本。場に高いソウズを嫌っていく。

仕掛けたたろうのキー牌のWを重ね、見事ノーミスの七対子に辿り着き……

これをツモ! 今度は松本のマンガンでトップ戦線に食らいつく!

【東4局】もリーチで畳みかけた松本であったが、ここはたろうが放銃の危機からうまく躱して3900の和了り。

5局20分という驚異的なスピードで南入すると……

今度は影を潜めていた寿人が目を覚ます。
この親番を落としたらもう…… というところからこのイーシャンテン。
受けを残さずに共に一枚切れのシャンポンを固定。ソウズを伸ばしたメンタンピンを狙たこの手順が……

ばっちりはまる! 狙い通りの4000オールで再び原点復活。

親番が落ちてからもこのリーチで畳みかけると……



オナテンを入れていた松本から掻っ攫う

アタマハネだ! トップ目からの直撃ということもあり、この2回の和了りでついにトップ目に躍り出る!
そしてやってきた天王山は【南3局】。

親のたろうは赤赤の好形イーシャンテン。