天下一Mリーグ武道会──伊達朱里紗と瀬戸熊直樹に隠された二つのバトン──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/10 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 小林正和


それはプレッシャーから解き放たれ、安堵に満ちた“人間らしい”笑顔であった。

チーム数も増え、例年以上に開幕ダッシュの重要性を感じているチームも多いだろう。

そんな中ここにきて、KONAMI麻雀格闘倶楽部が早くもプラス域へ浮上。

チームで繋いだ“見えないバトン”は、どこまで勢いを伸ばしていくのか。来週以降の戦いにも、目が離せない。

🎬 ROUND3『雷の戦士・熊ナオキ〜オラに元気を! ライデンティティー再臨!!』

ここまで、チームは助け合いながら、そして伸び伸びと雷電らしい麻雀を打ち続けてきた。

誰かが苦しい時には、必ず誰かが手を伸ばす。

しかしその一方で、まわりの声は決して穏やかではなかった。

「鳴いた方が良いに決まってる!」

「やんちゃすぎるやろ!」

「雷電はレギュラーシーズン敗退だ!」

そんな雑音のような声が、彼らの耳にも届いていた。

熊ナオキ
「今は良い意味で腹くくってやれてる。それがチームの助け合いや良い雰囲気に繋がってるかな。そして周りの声を気にせず、自分たちの麻雀を信じること。」

昨日、アニキが見せてくれたように。

熊ナオキ
「暴君は暴君らしく。」

南1局2本場
👤(こ、これはヤバい!両側から挟まれてるぞー!!)

アリサとサヤカのリーチが交差している。

ナオキ
「……これを掻い潜るには、オレ一人じゃ足りねぇ。」

ゆっくりと、天へ手を掲げる。

「オラに元気を──!」

その声が響いた瞬間。
雷電チームの仲間が、スタジオの仲間が、そして全国のユニバースが一斉に、手を高く掲げた。

👥「ナオキーッ!!いけーッ!!オラたちパワー届けぇぇ!!」

その願いは確かに届き──
ナオキの拳へと集束していく。
そして…

👤(これはっ!あの伝説の必殺技!!ライデン玉だあぁっ──!!!)

瀬戸熊直樹
リーチ・一発・ピンフタンヤオ・赤・赤・赤・裏

2度目の倍満が炸裂。

それは本田を救い、チームを救う一撃。
そして何よりも──
外野の雑音をすべて掻き消すように、雷電ユニバースの心へ真っ直ぐ届いたトップとなったのであった。

理屈や期待値も、もちろん大切。
ただ、少しだけ“想い”と“魂”に寄っているだけのこと。

雷電の麻雀は、数字では測れない。
見えない熱が、確かにそこにあるのだから。

暴君・瀬戸熊直樹
これからもみんなのために、拳を掲げていくだろう。

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