16戦の空白を越えて
HIRO柴田 待望の今季初トップ
文・喜多剛士【木曜担当ライター】2026年10月8日
第1試合
東家:黒沢咲(TEAM RAIDEN/雷電)
南家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
西家:HIRO柴田(EARTH JETS)
北家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
実況:襟川麻衣子 解説:浅井堂岐
東4局
東場は、瑞原の先制テンパイが実らず松本に競り負ける場面があったほか、流局も2回。決定打となるアガリがないまま迎えた東4局。
柴田の配牌は789の三色が見える3シャンテン。さらに
もあり、楽しみな好配牌だった。
その後
を引き入れ、三色が見える形となる。柴田は索子を「2面子」もしくは「1面子1雀頭」として、
と
のくっつきから萬子で2ブロックを作る構想を描いていたところに
を引いてイーシャンテンとなった。待ちは悪いが
をダイレクトに引いた際のロスが大きすぎるため
を切る選択をした。
すると
を引き入れ、二度受けではあるがリャンメン2組のイーシャンテンへと変化する。
親の松本はドラの
を重ねて一気に手牌価値があがる。
と8mの選択となったが、危険度でいえば
の方が高い。それでも
を仕掛けている瑞原に通りそうな
を手元に残し、先に
を切る選択を取った。この半荘は終始、瑞原が先制し松本がかわす展開が続いており、
を仕掛けた瑞原への警戒が強まっていたのかもしれない。
そして柴田は絶好の
を引き入れ、三色確定のテンパイ。待ちは![]()
だ。仕掛けている瑞原の現物でもあり、場況も悪くないためダマテンなら十分に放たれそうな待ちである。
もちろんリーチをすればツモ時には跳満まで見える。局収支ではリーチ優位だが、僅差のトップ争いの中で柴田はアガリ率を重視し、ここは我慢のダマテンを選択した。
松本から
が放たれ、ピンフ・三色・赤の8000点。リーチではなくアガリ率を重視したダマテンが功を奏し、結果としてトップ目の松本から直撃を取る嬉しいアガリとなった。
南1局
親の黒沢に勝負手が入る。役牌の
が暗刻のところへ4枚目を引き入れて暗槓。さらにカン
を引き入れ、三面待ちのテンパイを入れる。
すると次巡、あっさりと
をツモ。ツモ・
・ドラ・赤で4000オールは4100オールのアガリとなった。
リーチしてツモったとしても、裏ドラが乗らなければ結果は同じ4000オールである。そのため、黒沢はアガリ率を重視してダマテンを選択した。もしリーチをしていれば一発ツモとなっていただけに結果だけみると悔しさの残るアガリとなった。
南1局2本場
瑞原に絶好のドラ
引きでテンパイが入り迷わずリーチを宣言。待ちは
・
待ち。
これまで先制テンパイを入れながらもアガリに結びついていなかった瑞原だけに、このリーチには何としても今度こそアガリ切りたいという思いもあったはずだ。
一方、イーシャンテンの柴田は
をチーして形式テンパイを選択する。
ここで
を切れば安全にテンパイを取れる。しかし残り3回のツモの間に危険牌を引いてしまうと、その時点で
を切って降りることになる。そこで柴田は現物の
を切り、
単騎待ちに受ける選択をした。
この形なら、次に危険牌を引いた際にも中スジの
を切ってもう1巡粘ることができる。テンパイ料の価値が大きい局面だけに、極めて冷静な判断だった。
その後危険牌を引く展開となるが、柴田は予定通り
を切ってテンパイを維持。最終的に瑞原と柴田の2人テンパイで流局となった。
安易に
を切って形式テンパイを取るのではなく、未完成ターツに安全度の高い牌が含まれていることを確認した上で受け替えを選択した柴田の立ち回りが光る一局だった。
南3局2本場
南2局は4人テンパイがぶつかる中、松本の500-1000のアガリ。続く南3局は柴田が1000オールをツモり、さらに流局で親番をつないで迎えた2本場となった。
この局を先制したのは松本。役もドラもない手だがリーチを宣言する。少しでも加点し、オーラスの親番につなげたいところだ。
続いて黒沢も松本と同じ![]()
待ちでリーチを宣言。2軒リーチのぶつかり合いとなった。
親の柴田は安全牌がなく苦しい選択を迫られる。現在2着目。トップを狙うにはオーラス勝負となるだけに、まずは安全度の高い牌を選びながら対応していく。











