火事と喧嘩は江戸の華、では現代麻雀の華は?〜浅見真紀、乱打戦を制す【Mリーグ2026-27 観戦記 11/6 第1試合(麻雀ch)】担当記者 千嶋辰治

大介が勝負所を制した。

 

と、ここで一人出遅れているのが浅見真紀。

3連続のツモツモ攻撃で何にもしていないのに持ち点は15,900点。

しかし、このまま叩き合いに飲み込まれることはなかった。

 

続く東3局、先制攻撃は親の白鳥。

雀頭をどこに求めるか思案中だった白鳥は、1枚切れの【中】を待ちごろと踏んでリーチを放つ。

対して、未だアガリがない浅見。

ワンチャンスの【8ピン】を切れば出アガリの利くペン【3ピン】のテンパイが取れた場面だったが、ここは現物の【7ピン】を切ってイーシャンテンをキープ。

そして次巡、

【4ピン】をツモって再びテンパイ。

直前に白鳥が【2ピン】をツモ切ったため、余る【2ピン】は安全。さらにワンチャンスの【6ピン】【9ピン】は浅見の目からは絶好の待ちに見える。

「リーチ」

浅見は親の白鳥に追っかけリーチをぶつけていく。

その直後、

待ちの中を伊達に吸収されてカラテンの羽交締め(はがいじめ)にされた白鳥、

その土手っ腹に浅見のストレートがドスンと突き刺さった!

リーチ一発ピンフ赤ウラの8,000点を直撃。

東場で全員に満貫以上のアガリが生まれる叩き合い・殴り合いのゲーム、勝負は南場へ。

 

南1局、先ほど浅見に重い一発を叩き込まれた白鳥が、

3フーロまで踏み込んできた親の大介からリーチタンヤオドラ2赤ウラの12,000点を討ち取って戦線復帰。

 

続く南2局。

【2ピン】【5ピン】【8ピン】の2度受けを捌きにいった白鳥だったが、この仕掛けが裏目に。

白鳥の手をすり抜けていった【8ピン】が、既にテンパイを入れていた浅見の良型変化にストライク。

浅見は迷わずリーチを放つと、

流れるように一発ツモ!さらに裏ドラ1枚を乗せ3000-6,000に仕上げて一歩抜け出した。

 

「早い、高い」の乱打戦が続くこのゲーム、極め付きは南3局。

ラス目の大介、ドラが【4ピン】で【3ピン】【4ピン】【4ピン】【赤5ピン】【6ピン】【8ピン】の形。

状況から考えて、ドラ2枚と赤を固定するために手拍子で【8ピン】を切りたくなるところ、しぶとく持ち続けたことで道が開けた!

迷わず【4ピン】を切ってリーチすると、

見事に【4ソウ】をツモ!

リーチツモ【西】ドラ赤に裏ドラを1枚乗せ、このゲーム2度目の3,000-6,000をモノにして2番手浮上。

 

目まぐるしく順位が入れ替わったが、最後の南4局は白鳥がラス回避の1,000をアガってゲームセット。

東場では出遅れていた浅見が壮絶な叩き合いを制してトップを飾った。

 

ここで、各プレイヤーの得点推移をご覧いただきたい。

全員が1度はトップ目に立つ乱打戦ながら、1度も40,000点を超えることがないという珍しいゲームであった。

それにしても、最初に満貫をアガった白鳥が薄氷の3着、技アリの4,000オールを引いた伊達がラスに甘んじるとは…たった9局に凝縮されたジェットコースターのようなゲーム、やっている方も観ている方も行き詰まる熱戦だった。

 

火事と喧嘩は江戸の華。

現代麻雀はドラが華。

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