火事と喧嘩は江戸の華、では現代麻雀の華は?〜浅見真紀、乱打戦を制す【Mリーグ2026-27 観戦記 11/6 第1試合(麻雀ch)】担当記者 千嶋辰治

火事と喧嘩は江戸の華、

では現代麻雀の華は?〜

浅見真紀、乱打戦を制す

文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2026年11月6日

このゲーム、とにかく高打点が乱れ飛んだ。

流局なしの全9局中、満貫が3回、そしてハネ満が4回!

ここまでの叩き合いは珍しい。

高打点は、三色やホンイツ、チートイツといった「2ハン役」を基軸に、さまざまな役が複合されることによって発生しやすい。

しかし、このゲームではそれらの2ハン役は一度も出現しなかった。

それにもかかわらず、このゲームは満貫以上のアガリが7度も出現する荒れ模様。

なぜ?

その答えは…現代の麻雀の「華」が大活躍するからなのである。

第1試合

東家:鈴木大介(BEAST X)
南家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
北家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)

現代麻雀の「華」。それは「ドラ」だ。

ドラとは、その源流を辿ると「懸賞牌」と呼ばれる牌のこと。持っているだけで点数が2倍になる牌として昭和の時代に採用された。

さらに赤ドラは東京オリンピックの際に【赤5ピン】が考案されたとされており、それがマンズとソーズにも採用されて3種類に増えたとされる。

それ以前に楽しまれていた麻雀は赤もドラもなく、さらに場ゾロもなかったため、和了点は単純計算で4分の1程度だったのだが、紆余曲折を経て現在の形に落ち着いたのだという。

Mリーグで採用されているドラは、配牌の時点で7枚が流通していて、リーチがかかった瞬間にそれは11枚に増える。カンとリーチが入ると…なんとその数19枚!

点数のインフレ化に大きな役割を担ったドラだが、その存在感たるや手役を押し退けてしまうほど大きなものになった。

 

まず東1局。

先制は渋谷ABEMASの白鳥翔。

リーチツモドラ赤の2,000-4,000。

テンパイ即リーから押し切ってツモ。まずは上々の滑り出し。

 

続いて東2局。

親の伊達朱里紗の3巡目、ドラの【白】を切ればカン【2ピン】のテンパイが取れるところだったが、テンパイ取らずの打【1ピン】。

俗に言うところの「テンパイ・即リー・全ツッパ」を是とする打ち手なら親につきリーチとする方も多いのかもしれないが、伊達が志す手筋ではそうはならない。

【2ピン】を引き入れて【白】単騎のリーチ。

確かにリーチをしていれば一発ツモではあったのだが、解説の土田浩翔プロは「これが伊達のフォームなので気にする必要はない」と語った。

さらに「ゆったりとしたフォームで打った方が長期的には勝ちやすいですよね」と太鼓判をもらった伊達は、

あっさりと【白】をツモって4,000オール。

白鳥に続き、伊達も気分の良いスタート。

 

しかし。

二人の後ろからキュラキュラとキャタピラが軋む音がする。

そう、やってきたのはブルドーザー・鈴木大介!

東2局1本場。

まずテンパイしたのは白鳥。

伊達の更なる連荘を阻止すべく仕掛けた白鳥、序盤にあっさりと【2ピン】【5ピン】待ちのテンパイ。

しかし、これがすんなりアガれずにいると、

親の伊達が手をまとめてリーチ。

さらに大介がタンヤオのテンパイを果敢に追っかけリーチとあちこちで火の手が上がってしまい、

ついには大介が一発ツモ、さらにウラウラまで!

白鳥、そして伊達を光の速さで抜き去り、ハネ満に仕上げてブルドーザーの面目躍如。

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