すべては次の航海のため…朝倉康心の“勝つための準備”【熱論!Mリーグ】

が場に2枚見えて薄くなったのと、巡目が進んでいるので押し返すことを考えての判断だ。

また重なりを考えてもは高確率で山に1枚残っているが、ドラのは相手に持たれている可能性が高い。

だがそれでもの重なりを逃すのは激痛だ。を切ってしまう方もかなりいるのではないだろうか。

これがピタリとハマった。

たろうの先制リーチが入っているが、を重ねて現物の切りリーチとする。

これを一発で討ち取って7700は8000のアガリとなった。

ちなみにこの半荘、朝倉の唯一のアガリである。

 

南2局1本場

朝倉はドラのを掴んで打とした。

点数状況的に親番で満貫をツモられることは絶対避けたい。

アガったからといって慢心しない。常に冷静な判断だ。

結局、朝倉がアガったのは1回だけだったが、そのリードを守りきり待望のトップをもぎ取ることとなった。

1位:朝倉(Pirates)+54.0 

2位:たろう(ドリブンズ)+4.4 

3位:茅森(フェニックス)▲18.8 

4位:萩原(雷電)▲39.6

この日の朝倉は連投だったが、ユンケルを2本用意していたことから察するに事前に予定されていたものだと思われる。次の半荘はオーラスだけ見ていただきたい。

起家 魚谷侑未(フェニックス) 

南家 園田賢(ドリブンズ) 

西家 黒沢咲(雷電) 

北家 朝倉康心(Pirates)

 

南4局0本場

ラス親の朝倉、場況の良いペンを残すと

これが狙い通りのペン待ちリーチとなった。は山に3枚寝ている。

これは引きたい…

しかしトップ目の園田が押してくる。待ちは奇しくも同じだった。

最後は追っかけリーチを打った魚谷から頭ハネで園田のアガリ。

この表情。やることはやったが、牌のめぐり合わせに好かれなかった。

1位:園田(ドリブンズ)+64.0 

2位:黒沢(雷電)+7.7 

3位:朝倉(Pirates)▲21.9 

4位:魚谷(フェニックス)▲49.8

さて、最後は残念だったがこの日朝倉は1着3着でトータル+32.1ptである。一般的には十分勝ったと言えるスコアなのではないだろうか。

では本人はこれをどう感じているのだろう。

やはり勝ったとは言えないらしい。

梶谷悠介

最高位戦日本プ麻雀協会所属。HNツケマイとして天鳳やブログで一時話題となる。去年パパと麻雀プロに同時なった男。最高位とMリーガーを目指して連続昇級中。

(C)AbemaTV

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