「Mリーグのメンツは対応してくれるので、がむしゃらに前に出た」
とたろうは言っていた。
(たろう+81.0 松本+11.9 二階堂-29.2 瀬戸熊-63.7)
2回戦、勢いに乗るドリブンズは「21時の男」園田賢が登場だ。
いつも2回戦からしか登場しないのは、終業してからの仕事モードから麻雀モードに切り替えるまでに数時間かかるらしい。
園田はキンマwebでも取り上げられることが多く、この顔に飽きてきた読者もいると思うが(笑)何度も取り上げられるくらい読みが鋭く、実力があるという証拠だろう。
東一局一本場のことだった。
この配牌からオタ風のを残してを切り出していく。
繰り返し言うが、ここまで徹底して役牌から切り出していくのはドリブンズの3人だけだ。
残したを重ねて迎えた6巡目のこと。
ここから何を切るか。ドラがだから、かか…というところだろう。
園田は場を一瞥し
なんとを打った!
この直前、滝沢が仕掛けている(をでチー)ので、そこにドラのが固まっているという読みがあったのだろうか?あまりにも気になったので聞いてみた。
園田「いえ、その理由も少しはありましたが、2人がを切っていてが良さそうだったんですよね」
なるほど、見返してみるとたしかにピンズは良さそうで、実際は4枚とも山にいた。とはいえ裏目が怖くてなかなかドラ受けのカンチャンを嫌うことができないのが普通ではないだろうか。
良いと思ったら遠慮せず試してみる。ここでもドリブンズイズムは受け継がれていた。
圧巻だったのが南2局だ。
くっつきの選択で、かを切る場面。受けかぶりのあるに手が伸びがちだが、園田はを切った。
園田「序盤でこの手をもらって、リーチドラ1の愚形に興味はありませんでした。そう考えるとを切ったときのロスはだけ。しかしを残すとツモでのイッツーがあったり、他にもをツモったときなんかは…」
オッサン大好き並びシャンポンリーチですね!って言おうとしたが
園田「ソウズを1メンツ落とししてチンイツを狙います」
(言わなくてよかった…。)
たしかに
1段目ならここからソウズを切っていっても十分間に合いそうだし、リターンもハネマンと大きい。
こうして園田は
トップ争いに名乗りをあげる18000を瀬戸熊からアガった。
次局、
園田はここからメンツ手を見切るかのように切り。親番でチートイツに決めるとテンパイすることすらできないこともあり、勇気がいると思うのだが…
園田「そこは山読みを駆使して最大限テンパイ率を高めます。というか、安い手はいらないんですよね」
狙い通り
9600を瀬戸熊からアガリ。
2回連続放銃となった瀬戸熊は
目がうつろだ…。
さらに次局。
園田はをポンしている。
ここからまさかの切り。くっつきのイーシャンテンであり、を切ると~までがロスになってしまう。
ホンイツをボカす効果を狙ったのか。
園田「その狙いも少しありますが、単純に高打点を狙いました。基本的に欲張りなんですよ(笑)」
を打ったことにより、すぐにもポンでき、
を切ってタンキ待ちにとった。
捨て牌はこう。
ホンイツ本線だが、トイトイにも見える。周りは生牌(1枚も切れていない牌)が切りづらくなり、非常にやりにくくなった。ここまでくると全て園田のマジックに思えてくる。
3回連続となる瀬戸熊からのアガリ。
その後は白鳥の猛攻を受け、2着になってしまったが、ドリブンズは2半荘で+113ptをたたき出した。