「完璧」とは何か…朝倉康心が選択し続ける未知の思考【熱論!Mリーグ】

熱論!Mリーグ【Mon】

「完璧」とは何か…

朝倉康心が選択し続ける

未知の思考

文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2019年2月4日

 

2018年は麻雀界に激震が走った年だった。天鳳位のすずめクレイジーこと石川遼、ASAPINこと朝倉康心がプロ入りを果たした。

麻雀ファンの間で度々話題になるのが、

「ネット麻雀はリアル麻雀の実力には及ばない」

「麻雀プロの方が実力が高い」

という物だ。

しかし石川はRMUクラウンというタイトル戦にプロ入り僅か1年で残り、朝倉は猛者ぞろいの最高位戦Aリーグに1年で昇級した。両天鳳位は非凡な才があると麻雀ファンを驚かせた。

天鳳位の独歩や、有名天鳳プレイヤーも数々プロ入りを果たしているので麻雀界も盛り上がるだろう。

私が「朝倉プロの打牌選択は難しすぎて書きたくないなー」と発言したら同じ観戦記者である朝倉プロの兄のゆうせーさんからこのようなメッセージをいただけた。

弟からは許可を貰ってはいないが、兄からの許可は貰ったので今回は朝倉プロをメインに対局を見ていこうと思う。

【一回戦】

朝倉は七対子の聴牌を入れる

メンツ手との天秤を掛けて上手く聴牌を入れたがリーチは打たずダマ。見た目枚数は一枚も見えていないが流石にでは親でもリーチはかけられない。

デジタルならば七対子は即リーじゃないのか?と少し勘違いしている方もいると思うが、このMリーグにおける私が考えているデジタルはトップを取れる確率を1%でも増やすことだと思っている。

このでは他家に攻め返されたら対抗できない。

単騎は絶好と見てリーチを掛ける。決して筋だからリーチを掛けたわけではない。

が朝倉から4枚見えており、亜樹はピンズの上を持ってなさそうで、園田も若干切りが早く持ってなさそうに見える。仮に誰かがトイツでを持っていたら降り打ちも期待できそうだ。

惜しくも流局したもののは1枚確かに山にいた。短い思考なのに深い読みだ。

次局

園田にをポンされた直後の朝倉、打

普通に手を組むならば手拍子で辺りになると思うが、ここは形よりも聴牌する速度を優先させた。

もしかすればトイトイにもなるかもしれない形。

そして聴牌

ドラのペンだがツモったら符ハネの2600オールから。ちょっとお得な感じ。この朝倉の異様な捨て牌に困惑したのが仕掛けを打った園田。

朝倉の捨て牌をパッと見た時、みなさん何を感じるだろうか?私は変則手に感じる。第一打こそだが、その後は中張牌の連打で字牌も少ない。七対子に見える。

そう考えるとションパイのは切れない。当然の理屈だ。

朝倉のリーチにさえ打ててれば、後にを捉えることが出来たが、それも朝倉の手組が完璧だっただけ。ドラをツモリちょっとお得な2600オール。

南一局、朝倉に難しい手牌

形だけ見れば外しが普通だが、タンヤオが消える可能性がある。それだけに外しもある。二度受けのは魅力的に感じないが…?

朝倉は打。この手をメンゼン手で組むことを大きく見据えた一打だ。どちらも一長一短で難しい一打。

普通な一打だと思われるだろうか?私はこの前巡の朝倉のの残し方に非常に驚いた。

多井の言葉を借りるならば、手牌がいかにもタンヤオタンヤオしている。ターツの振り替えなどを考えれば打だが、ここで打

の縦重なりもそうだが、引きも十分に考えていたのではないか?そう考えると朝倉という選手の思考の広さが恐ろしい。

最速での3面張聴牌。どれだけの人がを残してどれだけの人が受けを残せるのだろうか?