須田良規

Mリーグニュース

橋を架けよう、村上淳  残る一歩がどんなに苛烈であっても──【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・2月14日】

2月14日(火)の第2試合、 EX風林火山・二階堂亜樹がセガサミーフェニックス・魚谷侑未から四暗刻単騎をアガったシーンは、 鮮烈な記憶として多くの人の脳に焼きついているだろう。 魚谷を襲った青天の霹靂の瞬間、落胆したのは…

Mリーグチーム

蛮勇か理か──! 麻雀メンタリスト鈴木優、孤高のドラ打ち【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・1月30日】

1月30日(月)の第2試合、 U-NEXT Pirates・鈴木優は3フーロのホンイツにドラのを切った。 この押しに仰天したのは観戦者だけではない、チームメイトの全員が立ち上がって叫んだという。 しかし、は通った。 通っ…

その他

神を討つのも、また人外── 鈴木たろうを屠る魔物たちの狂宴【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・1月27日】

1月27日(金)の第2試合、今日までの赤坂ドリブンズの苦境を覆すために降り立ったのは、 ゼウスの異名を持つ鈴木たろうであった。 東2局1本場、たろうは早々にチートイツドラドラのイーシャンテン。 絶好の字牌を3種残し、正に…

Mリーグニュース

奪い合うのは点棒と人生── 村上淳が礎となったプロの舞台の悲愴なドラマ【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・1月13日】

昔の麻雀漫画を読んでいると、代打ち同士の戦いなどに債務者が自身の保険金を賭けて、 負けた側が命を失う、家族が路頭に迷うなどの恐ろしい展開が多くあった。 現実にあったことかどうかはよくわからないが、 麻雀が博打の道具として…

Mリーグニュース

私だけが辿り着いた、確固たる自己 黒沢咲の他に、黒沢咲はなし──【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・1月2日】

TEAM雷電・黒沢咲があまり鳴かないのは、論を俟(ま)たない。 「鳴くとうまくいかないんですよね」 そんな本人の談はよく耳にする。 つまり、仕掛けて手牌が限定された形のときに、 他家に対する対応を迫られたり、ツモ牌に応じ…

新刊情報

Mリーグで大活躍の最速マーメイド・魚谷侑未の人生を描く。「泣き虫マーメイド 魚谷侑未物語」明日12月28日発売!

麻雀プロとして様々なタイトルを獲得し、Mリーガーとしてもセガサミーフェニックスに所属し大活躍の魚谷侑未。 彼女のトッププロとなり、Mリーガーになるまでの波乱に満ちた人生を描いた「泣き虫マーメイド 魚谷侑未物語」が12月2…

Mリーグニュース

岡田紗佳の振り上げた蟷螂(とうろう)の斧──その小さな抵抗がもたらした毒【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・12月15日】

12月15日(木)の第一試合、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳は苦境に喘いでいた。 東場の全ての局で三者にツモアガリがあり、自身は南1局で11900点持ちのダンラス目北家。 この手でもツモ切り、国士一直線の進行にす…

Mリーグニュース

ヘッズアップの攻防──! 本田朋広と二階堂亜樹の激戦のオーラス【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・12月6日】

「なんでオリた──?」 EX風林火山の控室に戻った二階堂亜樹に、勝又健志は詰め寄った。 12月6日(火)の第一試合、亜樹は2着で終了。 オーラス1本場の15巡目、南家の亜樹はこのイーシャンテンだった。 東家のTEAM雷電…

Mリーグニュース

クロックアップする思考 佐々木寿人の刹那に集約したアガリへの嗅覚【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・12月2日】

Mリーグの通算成績で多井に次ぐ圧倒的な強さを見せているのは、 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人である。 その直線的なリーチ攻勢と他家をねじ伏せるようなツモアガリを量産する姿に、 人はいつしか畏敬を込めて「魔王」と呼…

Mリーグニュース

入り目を通したメカニズム 堀慎吾の渇求の果ては、さらにその向こう【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・11月22日】

KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾は6巡目にしてこのノミ手をテンパイしていた。 11月22日(火)の第2試合、南2局の1本場、供託は1である。 点棒状況は東家から、 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人 2100 K…

Mリーグニュース

諦念(ていねん)を知らない神さま 鈴木たろうの説く、トップへの執着【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・11月15.17日】

11月15日(火)第2試合が始まるとき、赤坂ドリブンズのチームポイントは-338.0ptと大きくマイナス。 もちろん全体の最下位であり、ここまで園田賢以外にトップがないという状況。 浮上のためにはもちろんトップの量産が必…