友添敏之が全連対で首位快走! 浜野太陽・坂本大志が初トップ獲得、2位以下は大混戦に
EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディション、準決勝2日目。4日間の日程で各選手1日2戦ずつ戦い、上位2名が決勝進出、下位2名が敗退。3位から6位までの4名が敗者復活戦に臨む。
現時点での順位はこちら。この日で折り返しとなるため、特に下位にいる面々にとっては、まずは敗退ライン脱出となる6位以内に入りたい。
■2日目第1戦
東場を終えてトップに立っていたのは、この日が始まった時点で首位につけている友添。しかし南場、友添に前に浜野が立ちはだかった。南3局、友添がカン待ちでリーチを打つも、浜野が4枚持っていたを暗カンし、友添の待ちを握りつぶす。
さらに終盤にチーを入れると、鳴きで友添に流れたはタンヤオドラドラ赤赤のヤミテンで追いついていた平良のロン牌。友添が8000を平良に放銃して3番手まで後退し、替わってトップに浮上した浜野がオーラスも自力で決着、準決勝初勝利を収めた。
1位:浜野太陽 +52.1pt
2位:友添敏之 +4.3pt
3位:平良将太 ▲16.2pt
4位:本田朋広 ▲40.2pt
■2日目第2戦
第2戦は長村が開局早々2000-4000のアガリを決めると、迎えた東2局の親番では積極的なソーズ染めが功を奏し、本田のリーチをはね除けてチンイツドラの6000オールを決め、早々に大きなリードを築いた。
長村がリードを守り切って無難に逃げ切るかと思われたが、そこで食らいついたのが小沼。オーラスの親番で連荘して長村まで満貫ツモ圏内まで迫ると、3本場ではリーチ一気通貫、ツモれば長村を逆転するカン待ちリーチで勝負に出る。
しかしここは長村がかわしきり、準決勝2勝目を挙げた。
1位:長村大 +76.7pt
2位:小沼翔 +16.5pt
3位:浜野太陽 ▲32.9pt
4位:本田朋広 ▲60.3pt
■2日目第3戦
3戦目は開局早々、友添がホンイツトイトイ混老頭の倍満を坂本から出アガリ。迎えた親番ではリーチ一発ツモ赤の4000オールを決め、序盤から大きなリードを作る。その後も他者のアガリを蹴りながら局を進め、68700点の大トップを決めた。
準決勝で苦戦が続く坂本は、オーラスの親番で早々に門前チンイツテンパイ。一気のリカバリーを狙ったが平良にかわされてしまい、大きなラストとなってしまった。
1位:友添敏之 +88.7pt
2位:平良将太 +7.4pt
3位:松ヶ瀬隆弥 ▲27.8pt
4位:坂本大志 ▲68.3pt
■2日目第4戦
準決勝では厳しい戦いが続いていた坂本だったが、この半荘では鬱憤を晴らすかのようなアガリを連発。東2局のリーチピンフツモドラドラ赤で3000-6000を皮切りに、2000-4000ツモ、5800ロンと3連続のアガリで大きく点数を稼ぐ。
しかし、その坂本を追い詰めたのが小沼。南場の親番が落ちてから2度の満貫を決め、満貫ツモで逆転トップというところまで迫る。
オーラスではマンズの一色手模様の坂本に対し、マンズのドラターツを払ってまでピンズのホンイツに向かい、それでもを止めると再度チートイツで復活、柔軟な打ち回しでテンパイまでたどり着く。最後はリーチ宣言牌のが松ヶ瀬への放銃となったが、非常に見応えのある麻雀を見せてくれた。大きなトップを獲得した坂本は、これを反撃の狼煙としたいところだ。
1位:坂本大志 +72.1pt
2位:小沼翔 +20.0pt
3位:松ヶ瀬隆弥 ▲29.2pt
4位:長村大 ▲62.9pt
準決勝はこれで全日程の半分を消化。友添が大きく抜け出した形となった一方で、2位以下は大混戦となっている。本田が一人大きく遅れをとってしまった形だが、このくらいの差は4戦あれば十分挽回可能だ。熱を帯びる後半戦の対局から、ますます目が離せない。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。