やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃が今週もキンマwebに参上じゃ!
前回のコラムでは「放銃率と和了率の関係」について説明したのじゃ。
どうしても気になってしまう「放銃率」。じゃが、重要なのは放銃率と和了率の差じゃ! アガるためには避けられない放銃も多くあり、そうした放銃は「良い放銃」なので気にすることはないとお伝えしたのじゃ!
VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第54回】 「放銃率0%」にならない理由。和了率と放銃率の関係じゃ!
今月はスナックにりさん所属のバーチャルYoutuber、ヴァリアナ・S・ティンガーネット殿をゲストにお招きして、麻雀が上達する秘訣を伝授したのじゃ!
ヴァリアナ殿は来月に開催される雀魂公式イベント「双聖戦」出場を目指し、出場資格である雀聖へと昇段するべく奮闘中! 儂のチャンネルでも勉強会を開催し、一緒に腕を磨いたのじゃ!
今回のコラムでは、このお勉強会でヴァリアナ殿に伝授した、中級者から上級者へとステップアップする秘訣をお伝えするのじゃ!
自分がいま押してるのか、引いてるのかを意識しよう!
雀士としてステップアップを目指すうえで、必須とも言えるテクニック「押し引き」! でも、実戦でどのように使うのか分からない方もいるはずじゃ。
そこで儂から言いたいことが一つ! それは「もっと押して、もっとオリよう!」ということじゃ。
これを聞いて、「押すのとオリるのって両立できなくない?」って思ったのじゃ?
ノンノンノンじゃ! ずばり、自分がいま押してるのかオリてるのか分からない状態を減らす(意識して押す・またはオリる時間を増やす)ことが、上達の秘訣なのじゃ!
そのためには、心の中に「押し」と「引き」のスイッチを持っておくこと。
配牌が配られたときは「押し」のスイッチを入れておき、相手から攻撃を受けたり、この局のアガりは厳しそうだと思った瞬間に「引き」に切り替えることで、「もっと押し、オリる」が実践できるようになるのじゃ!
以前のコラムで「押し引きの基本」について書いたのは覚えてるかのう?
VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第6回】守備の基本は「引き」にあり! 0から分かる「押し引き」入門じゃ!
今日はさらに踏み込んだ押し引きの基準をお伝えするのじゃ!
「引き」に切り替えるタイミングとは!
まずは復習! 「引き」に切り替えるタイミングの基本じゃ。一番分かりやすいのはリーチが入ったときじゃが、「ドラポン」や、「ホンイツ・チンイツなどの一色手」、「3副露」といった、明らかに自分よりも高い・速い仕掛けが入ったときも、まだ自分が聴牌していなければちゃんと引きのスイッチを入れるのじゃ!
そして、分かりづらいのが「普通の他家の鳴き仕掛け」に対するオリじゃ。リーチとは違い、鳴いている人が聴牌しているかはわからないけれど、基本的に「2副露した人の手の中がまだバラバラ」ということは(相手の力量によって多少ばらつきはあるものの)あまりないものじゃ。
そこで、2副露が入ったときに考えるべきことは! 「相手の打点」と「自分の打点」じゃ!
リーチと鳴き仕掛けの大きな違い、それは鳴き仕掛けはある程度打点が読めるのじゃ!
たとえば東1局、東家にこんな仕掛けが入ったら、相手の打点はどれくらいか分かるのじゃ?
相手の仕掛けはダブと赤ドラが見えていて最低でも「ダブ・赤1」で5800点。が1枚あれば11600点以上じゃ。
こうした仕掛けに対して、自分の手がこんな感じだったなら?
一向聴ではあるものの、赤もドラもない手格好。最終的な待ちも愚形になってしまいそうで、うまくアガれたとしても1300点~2600点程度の手じゃ。
つまり、この手は速度で五分~やや遅れをとっており、打点も半分未満! 2副露目を見た時点で相手の打点と自身の打点を天秤にかけ、オリを選ぶのが良いじゃろう。
ではでは、自分の手がこんな感じだったなら?
こちらも愚形残りの一向聴ではあるものの、今度はドラの暗刻がある手じゃ! そのため聴牌までたどり着ければ8000~12000点以上が見え、十分リスクに見合うリターンが見込める形。また、が3枚見えているため、他家がドラを雀頭や暗刻にしているケースもないのじゃ。
これならばリスクにリターンが十分見合うとみて、押し返しを狙いたいところじゃ!
「仕掛けに押し返すときは、相手の打点と自分の打点を比較! 明らかに負けている(自分の手の打点が相手の打点の半分未満)ならオリ!」が、鳴いている相手への押し引きの基本じゃ!
「回し打ち」について
また、相手から攻撃を受けたときに、「回し打ち」という打ち方もあるのじゃ。
これはベタオリするわけではないけれど、かといってまっすぐ押し返すのでもなく、通りそうな牌を切ってアガりを目指すテクニックじゃ。
たとえば、こんな手牌でリーチを受けて
ツモ (、、は現物)
ここから現物のやを切ったり西の暗刻落としをせずに、の三枚壁を頼りに比較的安全なをトイツ落とししながら聴牌を目指すような打ち方じゃ。
上級者の方がよく使う印象のあるテクニックではあるけれど、実はそんなに採用頻度の高いワザではないのじゃ! なぜなら、自分が聴牌していない状態で相手からリーチを受けてしまった時点で、その局に自分がアガれる可能性は低いためじゃ。
そのため、回し打ちをする場合は「低いアガり率を補って余りある打点、または受け入れ枚数の多さ」があるときだけにするべきじゃ!
序盤に2が切れているリーチに対して、安手の一向聴から「これくらいなら…」と1を切って痛い目に遭ってしまった経験は、麻雀をちょっと打っていれば誰にでもあるはず。「回し打ちにも放銃のリスクは伴う」ことを常に念頭に置き、リスクに見合うリターンが見込めるときだけにするのじゃ!
今回のまとめじゃ!
・自分がいま押してるのかオリてるのか分からない状態を減らすことが、上達の秘訣!
・心のなかに切り替えスイッチを持って、押し引きにメリハリをつけるのじゃ!
・副露を見たら、相手と自分の打点を比較! 明らかに負けているならオリ!
・「回し打ち」も、ある程度打点が見込めるときだけ!
鴉天狗の姿をしたVtuber。キンマwebで『VTuber千羽黒乃の麻雀講座』を連載中。趣味は歌と麻雀。麻雀歴1000年、天鳳は最高九段。
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