【動】の松本吉弘
VS
【静】の滝沢和典
対照的な2人が繰り広げる
壮絶なデットヒート
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2024年1月8日
謹賀新年、2024年もどうぞよろしくお願い致します。
お正月ムードも落ち着き、仕事初めで憂鬱の方も多いのではないか。
そんな1/8の月曜日、2024年のMリーグ3日目・第1試合が行われた。
東家:滝沢和典 (KONAMI麻雀格闘俱楽部)
南家:魚谷侑未 (セガサミーフェニックス)
西家:松本吉弘 (渋谷ABEMAS)
北家:二階堂瑠美(EX風林火山)
新年に相応しい華やかな豪華メンツでの対局だ。
この対局の見どころはそこだけではない。
現在ボーダーライン上のEX風林火山、渋谷ABEMAS
更にはそれを追うセガサミーフェニックス
混沌としたボーダー争いの渦中にある3チームの直接対決だ。
これ以上のマイナスは許されない。
ABEMASの若武者、松本吉弘の試合前のポストを見て頂きたい。
短い言葉に込められた並々ならぬ気合い。
ここが勝負所だと見たか。
史上初の連覇へ、いざ先陣を切る。
突っ走れ!松本吉弘、躍動の攻め
その気合通り、序盤の主導権を握ったのは松本であった。
東2局に8000
東3局1本場には12000は12300とリズミカルに加点に成功する。
頭1つ抜け出して迎えた東3局2本場
ここまで松本に2連続で放銃している魚谷。
苦しい展開も決して自分のペースは崩さない。
をポンしてホンイツのイーシャンテン。
そして最速のテンパイに辿り着く。
松本にもテンパイが入る。
は自身で切っているのでここは待ちのピンフに構える。
しかし魚谷のマンズ仕掛けと色が被っているのでここはリーチといかずにダマテンを選択する。
滝沢も追いついてテンパイを入れる。
567の三色が確定しているドラ単騎の8000点テンパイだ。
次巡に松本のアガリ牌のを吸収して小考する。
魚谷にが危険なのはもちろんだが、
松本の最終手出しがでそこからずっとツモ切りが続いている。
松本がテンパイしていると仮定すると
・魚谷の仕掛けと被るマンズ待ちの可能性が高い
・ドラ待ちならリーチにいっているのではないか。
読みを駆使してドラのを通して待ちでテンパイをキープする。
これで何と3人が待ちとなった。