決定打となる渾身の単騎待ち!圧倒的支持率の齋藤敬輔、快勝!
【A卓】担当記者:越野智紀 2021年9月4日(日)
5つの麻雀プロ団体(日本プロ麻雀連盟・最高位戦プロ麻雀協会・日本プロ麻雀協会・麻将連合・RMUの)で活躍中の若手32名を集めて行われた予選会。
そこを勝ち抜いた8名が『男子プロ最強新世代』への出場権を手に入れました。
その中からA卓に選ばれた4名が
日本プロ麻雀協会・千貫陽祐(13年目)
第15回オータムCSで優勝。
苦しい局面に相対すると不敵な笑みを浮かべます。
笑顔が素敵な若手です。
最高位戦プロ麻雀協会・齋藤敬輔(14年目)
自団体でトップのA1リーグに所属。
事前の勝ち上がり予想アンケートでは支持率46%と圧倒的な1番人気に推されていました。
苦しくても表情に出さないクールな若手です。
麻将連合・田村洸(14年目)
第14期将星のタイトルを獲得。
徳島県出身でJリーグ徳島ヴォルティスのLOVE・VORTISポーズで登場しました。
プロスタートは日本プロ麻雀協会で、移籍した麻将連合では8年目なので実質若手です。
日本プロ麻雀連盟・増田隆一(21年目)
野口賞やラスベガスで行われたWRC世界選手権では決勝で惜しくも敗退。
予選会に出場した全選手の中でも一番の古株になります。
若手歴が一番長い老練な若手です。
若手の皮を被った脂が乗った新世代の対決は東1局から激しさを見せます。
Mリーグ通算副露率2位の小林剛に「僕より鳴きますからね」と言われていた千貫が親で挨拶替わりの3副露。
その挨拶に齋藤が切りで応えます。
千貫はからカンをチーしていて、
その時は捨て牌に3枚見え。
カンのターツを払った後に喰い伸ばして薄いのターツを作っていることもあり、ホンイツは濃厚。
緑一色も薄っすらと見える仕掛けに対して、いきなりバチバチの大勝負です。
続けて掴んだも押した齋藤でしたが、巡目が進み千貫の手出しの後に掴んだション牌ので攻め手が止まります。
冷静に考えると齋藤の手は3枚切れのシャンポンです。
ここは少し考えてから切りでテンパイを外しました。
次巡を引いてペンの純チャン三色ドラ2でテンパイ復活するも、は切らずにツモ切り。
もし千貫がを切る前からソーズのホンイツをテンパイしていたならば、は通りそうな牌※なので、齋藤は前巡までは千貫がほぼノーテンと読んでいたということになります。
これは千貫が遠い仕掛けを多用するということを想定した戦い方で、齋藤の事前準備の一端が見えました。
実際の千貫の手は緑一色への変化も見たペン待ち。
もしかしたら千貫の掴んでいたで齋藤にハネマンのアガリがあったかもしれませんが、齋藤の表情は一切変わりません。
この局は千貫・田村の二人テンパイで流局となりました。
この後、A卓の戦いを優位に進めていったのが若手界のベテラン増田。
試合の二日前にB卓で出場する岡崎の麻雀にダメ出しをするという最強戦チャンネルの企画に参加して、優勝が義務と自身にプレッシャーをかけていくも
肩に力が入ることなく親番でのトイツ落としからスタート。
ゆったりと構えて一通かドラを絡めた手を狙うと
一通もドラも絡んで田村から5800をアガリます。
リードをした増田は受ける局が多くなるも、攻めに転じた局では着実に加点していく安定感抜群の立ち回り。
逆に苦しんでいた田村は後手を踏んでの放銃が多く、一度ダブルリーチで先手が取れた局では流局という悲しい結末が待っていました。
南場の親番で一瞬光が射しかけるも安めのアガリでは田村を覆っていた雲は晴らしきれず。
3度のリーチ負けが響いて田村は予選敗退。
南2局1本場。