日向藍子 Mリーグ7年の実績を証明したかのような完璧な勝ち上がり 【麻雀最強戦2025 女流下克上決戦】観戦記【B卓】文:城悦男

日向藍子
Mリーグ7年の実績を
証明したかのような
完璧な勝ち上がり

【B卓】担当記者:城悦男 2025年9月27日(土)

麻雀最強戦2025「女流下克上決戦」B卓には、以下の4選手が出場しました。

木下遥プロ。華やかなドレスは、北海道コンサドーレ札幌が地元企業とのコラボで製作したものなのだとか。推しチームのカラーに包まれながら、攻めの姿勢を貫きたいところです。

川上レイプロ。近頃は実況やリポーターとして、八面六臂の活躍が目立ちます。プレーヤーとしても優れているところを見てみたいですね。

日向藍子プロ。この卓ではお姉さん的な立場となりました。果たして「若い子たちをわからせる」ことはできたのでしょうか。

菅原千瑛プロ。2025年の麻雀女王として、堂々の参戦です。「戻るためじゃない、勝つために来た」という覚悟がうかがえます。

ここからは、私が気になった局を5つピックアップしていきます。

ピックアップ①:東1局1本場

木下プロが【5マン】【8マン】待ちのピンフ・ドラで先制リーチしました。

 

川上プロにドラの【1マン】が。攻撃派の雀風ということで、川上プロの手牌から【8マン】が出そうに思えましたが、

3枚ある【9ソウ】から1枚抜いてオリました。まだ東1局、先は長いということでしょうね。

菅原プロも、ここで撤退。789の三色が狙えましたが、もう巡目が深すぎます。

あとは木下プロがツモるかツモれないかの勝負かと思いましたが、

日向プロが【5ピン】をチーして、

迷いなくドラの【1マン】を切りました。【1マン】は先に切った【4マン】のスジなのと、字牌とのシャンポン待ちである可能性が下がったため、ドラを切ってテンパイを取る決断に至ったようです。簡単には親番を落とせないということですね。

結果は流局で、リーチの木下プロと親の日向プロがテンパイでした。攻撃派でもオリる時はしっかりオリて、守備派でも時にはしっかり攻撃する、といったことを表した1局に見えました。

ピックアップ②:東1局2本場

川上プロのこの場面。ペンチャンを払うか、【1ソウ】【3ソウ】に手をかけるかと思いましたが、

【5ソウ】をツモ切りました。【7ソウ】二度受けが気になりますが、感触良しとみたのでしょう。

ここで【8ソウ】【9ソウ】を払う選択もあるかと思いましたが、

【7ピン】をツモ切り。【6ピン】【9ピン】が既に3枚切られたこともあり、このままソーズで勝負する構えですね。そして、

狙い通りの【7ソウ】を引いて、【4ソウ】【7ソウ】待ちでリーチ。

さらに追加で【7ソウ】をツモって、アガリをもぎ取りました。リーチ・ツモに裏ドラが1枚、しかも【7ソウ】ツモはペンチャンの2符が加算されるので、テンパネで1300・2600(+600)のアガリです。面白い選択でしたね。これで川上プロが少しリードしました。

ピックアップ③:南1局

東3局1本場東4局と連続でアガった日向プロ。親番を迎えた南1局も好配牌でしたが、

日向プロが切ったドラの【南】に、川上プロがポンの声。卓に緊張感が走ります。

先に日向プロが、【5ソウ】【8ソウ】待ちのピンフダマテン

すぐに川上プロが【4マン】【7マン】待ちでテンパイしました。このスピード勝負を制したのは、

日向プロ! 【8ソウ】をちゅも、じゃなかったツモりました。点数こそ700オールでしたが、それ以上に価値のあるアガリではなかったでしょうか。

ピックアップ④:南3局

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