話はともかく、
着順とポイントは確実に
まとめてくれる男、園田賢
文・カイエ【火曜担当ライター】2026年3月24日
レギュラーシーズン、最後の一週間が始まった。
本日をもってEARTH JETSと BEAST Xがレギュラー最終日を迎える。
EARTH JETS。
Mリーグ新規加入の1年目は、チームとしても厳しい成績となった。ドラフト1位の石井一馬こそ終盤まで最多勝を争い、出場制限のMAXギリギリである39戦に出場。ひとり気を吐くかたちとなったが、他の3人にとってはMの洗礼を浴びたかたちだ。
もっとも、加入初年度に苦戦を強いられたのはこのチームも同じ。
BEAST X。
Mリーグ3年目のシーズンを前に、レギュレーションにより2人の入れ替えを余儀なくされた。序列的にはドラ1&ドラ2が抜けたことになり、チームはがらっと変貌を遂げた。
チーム躍進の立役者は、菅原千瑛と同じく、オーディションを勝ち抜いた下石戟。
なんと1年目からMVP争いのトップを走っている。
下石の貢献はポイントだけにとどまらない。プロ歴も麻雀歴も断トツで浅い中田花奈を指導し、2年で3勝に終わっていた勝ち星を今期は9勝=200P超えにまで引き上げてみせたのだ。むろん本人の実力向上や上振れもあっただろうが、2025-26シーズンは下石(と永井)のシーズンと後世にまで語り継がれるだろう。それほどまでに鮮烈な印象を残したデビュー年であった。
第2試合
東家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
南家:下石戟(BEAST X)
西家:HIRO柴田(EARTH JETS )
北家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
実況:日吉辰哉(日本プロ麻雀連盟)
解説:石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)
最後の最後。
過去最長のレギュラーシーズン120試合目に出場したのは、下石とHIRO柴田だった。
MVP争いにおいて首位に躍り出た下石には、出ないという選択もあった。
だが「しない後悔よりもする後悔」と、あわよくば最多勝タイトルまでせしめてやろうと果敢に登場してきた。最終日連闘。連勝すればチームランキング首位も夢ではない。
今期のMリーグの「顔」は譲れない。
HIRO柴田はここまで、下石とは真逆のようなMリーグ1年目を経験している。
下石が「陽」ならば、柴田は「陰」。
今までの長い麻雀人生の中で、これほど苦しく、これほど叩かれることは無かった。
所属する日本プロ麻雀連盟では、最高タイトルの鳳凰位を含め、数々の栄冠を勝ち獲っている。本人も、選ばれなければおかしいとまで言い切り、自信満々でMの舞台に参上した。
だが、結果は残酷なものだった。
ポイントのマイナスだけでなく、その打ち筋や手組や押し引きや状況判断に至るまで、打てば批判に晒された。Mリーグルールとは異なる「連盟ルール」が染みついており、アジャストできていないと断じられた。
そんな柴田は、監督から「経験を積んで来い」と発破をかけられ、この最終戦に送り出された。
一馬の最多勝タイトル獲得の可能性が消滅したこともあり、チーム最年長選手が卓に着いた。
仲林と下石はMリーグでは初対戦。
堀慎吾と渋川難波をはじめ、選手が他団体に流出している日本プロ麻雀協会を、共に代表する実力者だ。
迎え撃つは個人連勝中の園田賢。
いまや麻雀業界最大団体となった最高位戦日本プロ麻雀協会の「顔」であり「無冠の帝王」だ。
園田は仲林と下石に大きく勝っており、柴田には負けていると実況の日吉辰哉がデータを引く。
東4局
~ハイレベルな麻雀は心理戦の様相を呈す~
点棒に大きな変動が無いまま迎えた東場のオーラス。
とは言っても、東発では親の仲林の跳満クラスの大物手が、園田の下石への放銃によって阻まれるということもあった。
局面は
とダブ
を仕掛けた園田の単騎選択。
ここは1枚切れの
に待ちを変更。
しかし、局後に園田はこの選択を悔やんでいた。
3副露4センチの手牌から
→
とターツが切られると、単騎待ちが濃厚というのはセオリー。
手拍子で、というほどではないものの、さして考えずに打
としたが、ここで
をツモ切っていれば、他家に単騎待ちを読まれることもなかった。実際
自体も良い待ちには見えていたが、1枚切れ字牌単騎という、七対子でもまず採用される絶好の「誘惑」に屈してしまった。
自体の安全度も、その要因となっていた。













