最終的にこのテンパイ。打として待ちとした。
同順、堀がテンパイ。打とすれば日向への放銃だが……
1分に及ぶ思考の末……
打リーチ!
ここには多くの思考があったのだろう。私が気づける範囲だけでもまとめると
①カンへの放縦率がかなり高い(最終手出しは前順に完全安牌のと入れ替えていないのでかなり手牌への関連度が高い。手出しも考えると関連している形がの形が多そう。次点で)
②それは他の人もわかるはず。どうせが出ないのならダマでのこぼれるのを期待しつつ一気通貫やなどでの打点上昇を待つこともできるのでは。
③黒沢や朝倉もまだベタオリではなく、存在感を放っている。この手でリーチを打っていいものか。
などであろうか。それらすべての情報を卓上から精査した結果が1分の思考の末の切りリーチだったのだ。
もも一枚ずつ山にいたのだが……
日向がそのをツモ!2000オールのアガリで二着争いを一つ抜けると
次局、【南3局1本場】では軽快に4000オールをツモ!
これで黒沢をも抜き去って一気にトップ目に立つ。
しかしそこに待ったをかけたのが堀。【南3局2本場】でマンガンをツモアガって再びトップ争いに参戦。上から下まで気が抜けないオーラスが始まった
【南4局】
跳満ツモでトップの堀。ここでトップ取りに比重を置いた一打を見せてくれる。
この手でツモってきたをツモ切りとした。ラス回避や二着狙いならの受け入れも大事にしたいところだが、この手、跳満ツモとしてみると二つの道があることがわかる。
一つはリーチ・ツモ・・三暗刻・ドラ1。もう一つは・・ホンイツ・トイトイだ。
いずれにせよの受け入れやからの伸びがそこまで必要ないことがわかるだろう。早そうな河をしている親の黒沢の裏筋であるを残しておくデメリットのほうが大きそうだ。
そしてこの局、待望の跳満ツモが訪れる……!
黒沢のもとに!!
まさに一撃必殺のリーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラドラ・裏、6000オールで一気にトップに。
【南4局1本場】も早いダマテンを2着の日向から直撃。
【南4局2本場】はテンパイ拒否して大物手を狙うも……
もう勘弁してくれと言わんばかりの日向のこのアガリで終局。
ポイントは上の通りになった。Mリーグ初デビューの堀は要所要所で見せてくれるも3着、朝倉は4着でパイレーツにとっては痛恨の3連ラス、そして黒沢は2020シーズン初登板でチーム初トップを獲得した。
堀がMリーグに新しい風を吹き込んでくれるのは、この半荘を見ているだけで伝わってきただろう。
一方で黒沢を含む2019から続投の29人のMリーガーが、去年と変わらぬ熱狂を私たちにもたらしてくれるだろうことも伝わる半荘だったように思える。
まだ始まって一週間でこの熱狂。今年もMリーグから目が離せない!