強い奴らと打つために
プロになった
頂上決戦に挑む
堀慎吾の胸中
文・ZERO【火曜担当ライター】2020年11月10日
開幕のオーダーが発表されると、Twitterのタイムラインはざわついた。
1回戦
西家 堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
各チームの、各団体の実力者が揃ったのである。
4つの団体に分かれており、それぞれが自団体の最高タイトルを獲得している。
「まだ序盤だからポイントは気にしない」
「チームのため…」
それも嘘ではないが、腹の中ではこう思っているはずだ。
このメンツで勝ちたい!…と。
東1局、頂上決戦は勝又の華々しい8000オールで幕を開けた。↓
加カンしたが新ドラになり、・ホンイツ・ドラ5の親倍。
こうしてエース達の対決は、いきなり点棒が偏ることに。
3人は唖然としているかと思いきや、全くもってトップを諦めていない男が1人いた。
おう、ワイや
さすがに厳しいメンツかて?
ダボ!ワイにとってこのメンツは「美味しい」わ。
そりゃあ3人ともべらぼーに強いけど、ワイはこういうメンツで麻雀を打つためにプロになったんやで?
それにな、勝ったらすげーってなるやんか。
上がる卓上のレベルに対して、得られる名声が高い言うんかな。
いわゆる期待値が高いっちゅーやつや。勝又はん、その点棒預けとくから大事にしとくんやで?ワハハ。
東1局1本場 柔軟な堀・守りの村上
その堀がこの14枚からを切った。↓
イーシャンテンとっても良かったんだけどな。こういうのバランスが難しいんよ。
村上はんがを1枚切っていて、他2人がマンズを1枚も切っていない。
ワイは微妙に悪いと見たわ。
4巡目なら早めに外して好形作りにいったほうが「押し返せるイーシャンテン」になるってもんよ。
「押し返せるイーシャンテン」
は鈴木たろうがよく使う言葉だ。相手からリーチが入ったときにカン残りのイーシャンテンでは押し返しづらいが、リャンメンが確定しているイーシャンテンだと全ツできる。
また好形を作ることでツモ率アップ→打点上昇とも言える。
そしてを切った村上はこんな手牌をしていた。↓
村上はここからを切ったわけだが、この手牌のポイントはドラをどこで切るかである。
園田ならここらへんで切ってもおかしくはない。
さらに5巡目にこうなった。↓
こうなったら多くの人がを切りそう。
「さすがにこれはを切りそうですね」
解説の渋川も言う。
しかし、村上はを切った↓
ドラが0枚なので頑張ってピンフのみの受け入れを増やす価値は低い。
それならドラヘッドの789の三色という最高形を逃したくはない。
この手牌で欲しいのは頭だ。
そう考えたのだろう。