こうしてを切った滝沢がツモってきたのが
!待ちを良くしてのリーチ!
ただ、冷静に振り返ってみると
ここからを切っていい待ちになるのが
とくらい。(を切っている)
そのどれも劇的に打点が上がるわけでもない。
2000点の確定打点とトップ目の丸山の親を落とす権利を放棄するほどの価値があったのか、かなり際どい。
それでも滝沢は自分の思う道を進んだのだ。
これだけ巡目が早いのであれば、少しでも高くすることがトップ率を高め、トータルでプラスなのではないか?と。
--宣伝--
近代麻雀に好評連載中の「追憶のM」
今月号は滝沢和典プロ!
めちゃくちゃかっこいいです!
--宣伝終わり--
その滝沢のリーチに丸山がゴリ押しする。
!!!
相手はMリーグ屈指の本格派、滝沢っ…!
顔に好形・高打点・イケメンと書いてあるっ…!
その滝沢のリーチに対し、やりたい放題っ…!
実に楽しそうっ…!
私は…!
私は屈しないっ…!
勝負を後回しにせず、今押し切るんだ!
今日をがんばらない者に明日はこないのだっ…!
放銃して並びになったらそこからやりなおすさ…!
この押し返しを見た、滝沢の胸中はいかに。
あまりにも長いっ…!。
この半荘、なかなか終わらない!
滝沢が、茅森が、萩原が、本手を作って次々に襲いかかってくるっ…!。
18000をアガったのが、まるで遠い昔のように感じる
慣れない展開に神経をすり減らし、オリ打ちもした。
そして…
そして、ようやく辿り着いた決戦の刻っ…!
オーラス1本場
「ポン」
最後の最後、丸山は声を振り絞る。
とりあえずの役牌ポン。
しかし形は悪い。
強く死ぬっ…!
自分に今できる全てを尽くして死ぬっ…!
焦ることはない…一歩一歩だ
先を見なくて良い…!
目の前の一歩が全て…!
この小さな一歩を…
ただただ…積み重ねていけばいい…!
このポンの一声が全てだった。
バラバラの手牌が3回の摸打を繰り返した後に…
テンパイへと変貌する。
またたく間のチェックメイトッ…!