しかしこの
が堀にアタり、
ドラの2000点の放銃。
堀としては加点も嬉しいが、井手のリーチを蹴れたのも相当嬉しいだろう。井出の勝負手と新井の七対子ドラドラのイーシャンテンを流せたので、このアガリの価値は二千点以上ある。
東3局1本場 親・井出 ドラ![]()
井出が
を引いて聴牌を入れる。
を切れば
と
のタンヤオのみの聴牌。普通の打ち手ならば即リーチだが、井出はヤミテンを選択するだろうな…と思った。
入り目が
なので678の三色は諦め、マンズとソウズの両面変化に期待する。
しかし井出はまさかの…
「リーチ!」
なんと
を横に曲げてのリーチ宣言!こんな井出は最強戦で初めて見る。リャンメンならばまだしも愚形のシャンポンリーチ。
たしかに
の周りの牌はたくさん切れていて、
もくっ付きとして弱い。セオリー的にはリーチなのだが井出がこういうリーチを打つとは意外だ。
井出は
を一発ツモ。
井出がリーチ一発ツモタンヤオの4000オールのツモアガリ。珍しくリーチをしたかと思ったら見事に結果を出してきた。
1回戦では一発ツモを逃して500オールにしてしまったことがあったが、ここで4000オールにしてきたか。
東3局2本場 親・井出 ドラ![]()
朝倉がド終盤で
をリャンメンチー!
ドラの
が対子なのでメンゼンで進めたい欲もあるが、もう場は13巡目。アガリよりも形式聴牌を見る巡目になりつつある。
まだトップ目井出との点差は1万点ほどなので、これ以上は離されたくないところ。
堀が勝負手を入れてドラ切りリーチ!
![]()
の高め
だと三色の大勝負手。これならば仮に他家にドラを鳴かれたとしても十分に戦える勝負手だ。
当然朝倉は切られたドラをポンして
ドラ3の![]()
聴牌。この朝倉の![]()
と堀の![]()
はどちらも山に残っていたがここは
朝倉が
を力強くツモっての
ドラ3!マンガンのツモアガリ。粘り強い見事なアガリだ。
東4局 親・朝倉 ドラ![]()
親の朝倉が
をポン!
打
としてドラの
が対子なのでホンイツに向かう。これはお手本のような鳴く手牌だ。
メンゼンで進行させても安くなる可能性があるし、そもそも受け入れが狭い。だったら多少は遠いもののホンイツに行けば打点はホンイツドラドラで12000点もあるし、マンズや字牌も他家から鳴けるかもしれない。
この手は鳴いてホンイツにした方が、早いし高くなる手だ。
朝倉は
をチー!
手牌はバラバラだが12000はもうすぐそこ。仮に他家からリーチが来ても北の対子があるので安全も担保されている。実に朝倉らしい計算された手の進行だ。
井出が聴牌してリーチ宣言!
ドラ筋の![]()
での役なしドラ1のリーチ。なかなかこういう手でリーチする井出も見たことがない。しかも待ちの
は朝倉にポンされていて目に見えて薄い。
予選では守備を考えてこの手牌を貰ったらヤミテンを選択する気がするが、1位を獲るためにはこの手はリーチをしなければいけないのか。少なくとも井出はそう思っている。
これに堀が追いつき追っかけリーチ!
待ちは
と
待ち。ツモリ三暗刻で打点は十分。
朝倉は二件リーチを貰っても粘りに粘り、
をチー!
あんなバラバラだった手牌が12000の聴牌へと変化するのだから麻雀は面白い。朝倉がドラの
と
のシャンポン聴牌。どちらでアガっても12000の勝負手。
この局を制したのは…。
堀が
をツモってこれが裏3!!!
リーチ、ツモ、三暗刻、
、ドラ3の倍満のツモアガリ!他家のチャンス手を安手で蹴りまくっていた堀。自分の勝負手だけはきっかりとここで決めてきた。
南2局 親・新井 ドラ![]()
これまで聴牌したらなんでもリーチしてきた井出が、本手でヤミテンを入れる。
メンホン七対子の1枚切れ
待ちのヤミテン!堀との点差は約2万点差なのでリーチをかけて確定跳満、ないしは裏ドラ期待の倍満を見たいところではあるが…。
井出はこのメンバーをリスペクトしているが故にヤミテンにしたのだろう。自分の捨て牌を見れば、メンホン七対子をやっている事は明らか。
ビハインドを背負っていて後がない親の新井ならともかく、トップ目の堀や親番が残っている朝倉がリーチをかけたら放銃するわけがない。














