東1局、ドラは。アンコ、2巡目にドラ2を重ねたパタはポンから仕掛ける。吉野が11巡目にピンフ・ドラ1の待ちでリーチをかけるが、パタはさらにをポンして待ちテンパイ。をツモって1300・2600のアガリをものにする。
東2局、吉野の6巡目リーチは王牌にアガリ牌が3枚眠っており、1人テンパイで流局。
東3局1本場、パタの親番は櫻井の喰いタンヤオに吉野が打ち込んで、1000点の横移動で終了。この後パタに不遇の時代が訪れる。
東4局、長考が早々にペンチー、チーと仕掛けてホンイツ模様。上家で親の吉野は字牌を絞りつつ、をポンして自身もピンズのホンイツで14巡目にテンパイを入れる。が、ここまで絞ったを切りきれずに吉野は待ちテンパイを壊す。
17巡目、再び吉野にテンパイが入る。待ちテンパイだが、この間に長考からはが手出しされており、の危険度はアップしている。しかし、自身は3着目。あと1巡凌げば親番は死守できる。大長考の末、吉野はを強打すると長考が「ロン」を宣告する。ホンイツ・の3900点に放銃となった。ファーストテンパイ時点でははポン止まりだっただけに、悔やまれるか。
南1局、吉野は6巡目にペン待ちのリーチのみを敢行。2副露してテンパイを入れた櫻井からを仕留めてウラが1枚。2600点で若干の回復を果たす。
南2局、吉野が7巡目に・のシャンポン待ちリーチで連続して先制攻撃に出る。が、櫻井と長考に追いかけられて、三つ巴のリーチ合戦に発展。
決着は櫻井が吉野に放銃。リーチ・ドラ2の7700点で、長考がトップ目に立つ。
同1本場、長考がポンから仕掛けるが、櫻井と吉野の2軒リーチに挟まれて櫻井に放銃。リーチ・ドラ1の2600点。かろうじてトップ目はキープしたものの、ここで親落ちとなる。
南3局、パタの親番。東1局に5200点をツモったきり、我慢を強いられてきたパタは2着目をキープしている。
13巡目に、トップ目の長考がでチーしてドラの切り、タンヤオの待ちテンパイ。これにパタがをツモ切って1000点の放銃。
オーラスを迎えて点棒状況は次の通り。
櫻井 16,300
長考 34,400
パタ 29,200
吉野 20,100
櫻井はバイマンツモか長考からの直撃、パタは1300・2600ツモか6400以上の出アガリ、または長考から3200以上の直撃、吉野はひたすら連荘、が優勝条件。
ここでひたすら辛抱を重ねてきたパタに、ドラ2のイーシャンテンの配牌が入る。パタは10巡目にカンを引き入れて、高め678タンピンサンショクの先制テンパイ。待ちは。どこからアガっても逆転のため、当然ヤミに構える。
喰いタンヤオのテンパイを入れた吉野が、をツモ切って決着。最後は12000点のアガリを決めて、パタが優勝を決めた。
▲オーラス逆転のタンピンサンショク
最終結果
櫻井 16,300
長考 34,400
パタ 41,200
吉野 8,100
次回の麻雀最強戦2021は11月14日(日)に行われる「ザ・リベンジ+ファイナル抽選会」。
出場メンバーは次の通り。
【A卓】佐々木寿人 白鳥翔 小林剛 馬場裕一
【B卓】黒沢咲 魚谷侑未 仲田加南 茅森早香
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(※文中敬称略)
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