フーロ者がアガれない? 解けないMリーグの呪い 躍動する松ヶ瀬隆弥 【Mリーグ2021観戦記12/28】担当記者:ZERO

不安定な形のまま対面・石橋のリーチを受けてしまう。

そして同巡だった。↓

丸太のような松ヶ瀬の腕が持ってきたのは、高目二盃口となるテンパイ!

リーチを打つかどうかだが、高目となる【5ピン】が石橋のリーチの現物だ。

そして石橋の捨て牌があまりに強く(ヒントが少ない)この数巡ならベタオリを選択した人から【5ピン】がこぼれてもおかしくはない。

「数巡のダマテンも考えたが、その後ツモ切りリーチを打つと、結局現物待ちが疑われて

しまう」

それに、この麗しい手牌が安め3900はあまりに寂しすぎる!

「リーチ」

松ヶ瀬の野太い声がスタジオにこだました。

そして苦しい苦しい茅森の手番。↓

【2ピン】【1ピン】落としをあざ笑うかのようなツモ【3ピン】

手詰まった茅森は、諦めに近い表情で【5ピン】を切った。

降ろしそこねた【5ピン】による痛恨の跳満放銃。

なお、茅森が【2ピン】を切ったところで【5ピン】【3ソウ】を切っていたら…

おそらくこんなテンパイが入っていた。

現物が0なので、5800のテンパイとなる【7マン】を切るよりないが、その【7マン】

石橋の【4マン】【7マン】待ちへの放銃となる。

茅森は放銃の運命を避けられなかったのだ。

「フーロ者は駆逐される」

というMリーグの呪縛めいた何かを感じると言ったら、あなたはオカルトと笑うだろうか。

強烈な二の矢

東4局。

またしてもたろうくんとのぶひろくんが仕掛けている中で…

松ヶ瀬が先制リーチ!

【3ピン】とドラの【9ピン】のシャボ待ちだ。

宣言牌の【7ソウ】を親の石橋がチー。↓

【5マン】を切ってタンヤオのみのテンパイで追いすがる。

その【5マン】をたろうがチー。

【赤5ソウ】単騎だが、マンガンテンパイを入れる。

しかし、やはり「フーロ者は駆逐される」という呪縛はやぶれない。

松ヶ瀬がドラの【9ピン】をツモ! さらに…

裏3!

リーチ・ツモ・ドラ3・裏3の4000・8000!

強烈すぎる二の矢となった。

どうにもならない運命なのか…。

抵抗虚しく破れた2人の表情を見るのも辛くなってくる。

逆転のMリーグ

松ヶ瀬が抜けた形になったが、まだ3人とも親番が1回ずつある。

この点差では全く安心できないのもまたMリーグだ。

誰が追っかけてくるのか…

追っ手は茅森だった。

たろうから高目の【3ソウ】で12000をアガり、追撃の口火を切る。

迎えた親番、茅森の選択に私は目を疑った。

2巡目

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀新刊&おすすめ/