赤5Pを3回切った小林剛と空振りしても大砲を打ち続けた茅森早香【Mリーグ2021観戦記1/25】担当記者:ZERO

雷電の苦境を語る本田が、背水の思いで戦場に足を踏み入れる。

1つチーしてツモリ三暗刻、という稀な形となって小林からロンアガリし、トップ目を奪還した。

本田逃げ切り態勢のまま迎えた南2局1本場。

茅森がドラ【7ピン】をツモってきて悩む。

ドラは使いたいし、【中】も切りたくない。そして【4ソウ】は345の三色の種… そこで茅森が切ったのは

【8マン】だった。切りたくないところを全部残した超高打点打法だ。

茅森の選択にツモが応える。

三色にはならなかったものの、リーチドラ3の十分形!

 

ひたすら高打点を狙い、テンパイしたらリーチ。

も、届かない!

またしても大砲は3人の鼻先をかすめるばかりで、命中には至らなかった。

空振りが続き、不満げな表情を見せる茅森。

こうして本田トップ目のまま南3局に突入した。

ラス目にあえぐ茅森にまたしてもテンパイが入る。

【1ピン】をツモってツモリ三暗刻【5ピン】【5マン】待ちになった。

高打点がほしいラス目としては申し分のない手牌だ。

しかし、茅森は【2マン】切りダマと構えた。

【5ピン】は1枚切れてしまっているし、【5マン】はマンズのホンイツっぽい本田が持っていそう。

だから【3マン】【6マン】【4ピン】【6ピン】をツモっての待ち変えに期待したのだ。このままツモっても満貫にはなる。

次にツモってきたのは

 

【2ピン】だった。

茅森は、この手牌の可能性を探っていた。

3人の捨て牌から【2ピン】は抜群に良い。仕掛けも効き、最高で四暗刻まであるのなら…

イーシャンテン戻しが見合うはず!

どれだけアガリに恵まれなくとも、焦ってリーチを打つくことなく、自分のバランス感覚で高打点を追い続ける。

決意が表情に表れている。

すぐに【5ピン】をポンして、【2ピン】【5マン】のシャンポン待ちに。

先ほどと違って出アガリができる。この待ちが4枚まるっといたのだが…

小林の500オールに蹴られてしまう。

またしても茅森の大砲は空を切ったのだった。

【赤5ピン】を切る船長 その③

続く南3局3本場、またしても小林が

ここから【赤5ピン】を切った。

これまでの2つに比べると普通に見える。
が、その後ツモが効かず

ソウズをかき集めた茅森のマンガンが炸裂!

ようやくアガれた茅森が2着争いに復帰。

3人が満ツモで本田を逆転してトップになる状態でオーラスに突入した。

最初に動きを見せたのが小林だった。

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