はタンヤオに向かっていた瑠美の手にあり、状況的にも打ち出されるのは必然だった。
電光石火の決着で、勝者は勝又。チームメイトとの激闘を制し、6月5日のスペシャルマッチへと駒を進めることとなった。
「スペシャルマッチはすごく面白そうで、出たいと思っていた」
その希望を自らの力で叶えただけに、勝又は充実の表情を浮かべていた。予選で対戦するのは園田賢(赤坂ドリブンズ)瑞原明奈(U-NEXT Pirates)萩原聖人(TEAM雷電)と、それぞれに打ち筋の違う3名。だがこの日の戦いでも見られたように、勝又にはいろいろな相手に対応できるだけの、豊富な戦術の引き出しがある。ぜひスペシャルマッチの舞台でも、優勝した一昨シーズン同様、獅子奮迅の活躍を期待したいものである。
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さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。