【 #神域リーグ 第7節観戦記】第20試合 歌衣メイカ vsFra vs 渋谷ハジメ vs 咲乃もこ 【文 #縦鳥千波 】

手組やベタオリは、ミスの量の差はあれど、どのランクの選手もほとんどかわらないように思う。
一方で、ランクA以上の選手は仕掛けとの付き合いがうまいなと感じる。鳴くタイミングや読みの部分だ。
親番の咲乃選手は下家からでた【2マン】ポンから仕掛けた。
七対子のリャンシャンテンではあるが、ダブ東が鳴けないのはもったいない。
【2マン】ポンをしておくと、トイトイの可能性があるし、危険な【4マン】【6ソウ】を処理して安牌にかえておける。

そのあとすぐテンパイしたのは渋谷選手。

カン【4ソウ】でリーチしたが、これは後の検討配信で、【南】を落とすのが推奨された。
このままではリーチのみの愚形をラス目で打つことになるが、さきほどの【9ピン】対子おとしのように、【南】を落として、タンヤオをつけにいくのがよかっただろう。

リーチを受けた咲乃選手は【7ソウ】がでて、考える。
リーチには何も完全安牌を持っていない。鳴きをするかの時間を使って、鳴くかどうかもあるが、押引きや、降りるなら何を切るかを考えることができる。

咲乃選手の選択はカンチャンでチーして打【9ソウ】
一発を消して、対子落としで進む選択をした。降りても【9ソウ】対子落としする可能性があったため、イーシャンテンにここでとってしまったほうがいいだろう。

これがいい選択で、リーチをかわすあがりまで結びついた。ランクA以上の選手は仕掛けがうまい。

【やはり歌衣メイカが正しい】

一通がみれそうな手牌の歌衣選手だが、【4ピン】を切ってホンイツを強く意識した。
歌衣選手の手組は仕掛けをみた手組が多いように感じる。

親番の咲乃選手がなんとすでにドラ待ちでテンパイ。
歌衣選手がピンズをすべて切りそうな河をしているため、リーチしなければドラは止められないという読みで、これが大正解。

歌衣選手は【4ソウ】【6マン】と引けば一通のテンパイになる形だ。

しかし2枚切れの【中】も打たず、【7マン】ホンイツに決めた。
打点意識がかなり強いことがわかる。

Fra選手にも仕掛けが入りテンパイ。
じれったくなるが、それでも咲乃選手はツモ切りを続けてじっとダマテンを継続。

歌衣選手はうまくツモがかみ合い、ホンイツどころか、チンイツでテンパイになった。

そしてそのままツモ!

咲乃選手がドラ待ちで先にテンパイしていて、誰全員切るかもしれない状況になっていたが、それをかいくぐり、遠いところから歌衣選手が跳満をあがりきった。また、歌衣選手が勝ってしまうのか?
という空気が流れた瞬間だった。

【メイカ手順炸裂】

親番トップ目で迎えた歌衣選手。ここで何を切るか。

【4ピン】で、三色だけでなく、チャンタを狙った。愚形がかなり多いため、仕掛け前提のところがあるだろう。歌衣選手はやはり、打点もあるが、仕掛け意識が強い。

【南】ポンから、はじまり、カンチャンを2つ鳴いて、ようやくイーシャンテン。
まわりからはソーズのホンイツに見えてしまいそうだ。

【3ピン】を切って、少し安全度をみつつ、両面を固定する形にした。また、【東】【1ピン】が雀頭ならチャンタがつく。打点と安全度のバランスがいい一打だ。

さらにすすんで、まだイーシャンテン。なんと、【4ソウ】を引いたら一通までつく形になった。
まわりからはどんな手牌か読むことは難しいだろう。

ようやくテンパイして【5ソウ】待ち。
よく手出しをみていれば単騎待ちと読めるかもしれない。
単騎待ちなら、有力候補はドラ待ちや、字牌単騎、ノベタン待ちが予想できる。

咲乃選手は上家からでた【1ピン】をチーして形式テンパイに向かった。

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