ランウェイを突き進め! KADOKAWAサクラナイツ 岡田紗佳はもう絶対に焦らない。【Mリーグ2022-23観戦記10/13】担当記者:ゆうせー

【9ソウ】だ! 見事4000オールのツモアガリとなった。

続く東3局1本場は、

黒沢が2100-4100のツモアガリ。今年もやはりこの人のリーチは怖い。

大物手が飛び交い出したら、

攻めっ気の強い鈴木優も黙ってはいられない。

6巡目の打【6マン】が妙手。東4は優が8000の出アガリに成功。

南1局は、

黒沢のセレブ手順が面白い。2巡目に、

【2ソウ】で下ごしらえ。ピンフと一通を狙って平たく構え、

6巡目はここから、

【2マン】

【北】はドラ。123の三色にならないただのピンフにはお帰り願って、123を担う部分以外で雀頭を求める優美な手順だ。最高目はチャンタ三色ドラドラになる。

華々しいアガリを決めるためには、こういった「高打点ルートを逃さない」ための思い切りも必要だ。

「カッコいいな」とモニターの前で、思わず唸ったのは私だけではないだろう。

「リーチ」

この局、先制したのは岡田だった。

このリーチを受けて、

黒沢は【4ソウ】を真っ向勝負! 【1マン】を引き入れて三色はもう完成している。ならばトップを目指すために、ここは引けない。

そのとき岡田は、

なぜか宙を見上げていた。

3件リーチに放銃したときのことを思い出していたらしいが、対局中に余裕が出てきたことは間違いないだろう。

この局は、

更に割って入ろうとした親番の優が【2ソウ】を打ち上げることに。

リーチ一発赤裏、8000点のアガリで岡田は再びトップ目に。

流局を挟んで、南2局1本場

今度は優が巻き返す。リーチツモ七対子で、1600-3200は1700-3300のアガリ。

黒沢と優が、僅差でトップ目の岡田を追う展開。

しかし、

岡田は極めて冷静だった。

思えば、Mリーグに参戦したばかりの岡田は、

歴戦の猛者達だけでなく、大舞台の重圧とも戦っていた。

しかし、3シーズンの経験が岡田紗佳を成長させた。

もう、迷わない。

この手はこのまま勝負だ!

文字通り、ノータイムでリーチを打った親番の岡田。

他家はオリを選択。

流局かと思われた最後のツモ番に、

【2ソウ】が眠っていた!

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