ゼウス流ドラゴン桜、勝ちたい奴は記念受験しろ【Mリーグ2022-23観戦記11／15】担当記者：越野智紀

瑞原選手のトイトイ主張に、とを掴んだ松本選手がまず撤退。

テンパイしていたたろう選手もで手を崩し

とで瑠美選手も終了となり、これで瑞原選手の作戦は成功。

全員を降ろして一人テンパイで連荘すると

次局のダブトイトイのアガリに繋げました。

昨シーズンMVPが力を見せて一方的な展開になりかけるも、それを指を加えて見ているタイプではないのがたろう選手。

多分９割ぐらいの人はポンのボタンすら画面に出てこない手牌で仕掛けます。

「また始まったよ…」といった雰囲気の二人。

もポンして順調な進行。
ドラがということもあり、絶好のブラフ日和です。

早そうな手牌が入っていた瑞原選手でしたが切りで受け気味の選択。
点数を持っていると押し引きの選択肢が増えるのが強みなんですが、そこをたろう選手に突かれた形となりました。

一方で、たろう選手のブラフ仕掛けに牙を剥いたのが瑠美選手。

ドラが重なり打点充分に変化してリーチで勝負といきました。

このリーチを受けて瑞原選手が瑠美選手の現物を切ると

思わぬところからロンの発声。

…？

とは？

これが「普通だったでしょ？」の局なんですが、インタビューでは「手が終わってたので、最後の抵抗というか記念受験みたいな感じ。ダメ元で望み高いけど、役牌二つあったのでどっちか重なる前提でいってみました」とのこと。

東大と京大受けたらテキサス大学オースティン校に受かったレベルの、どちらでも無い暗刻の合格発表です。

基本的にこういうブラフ仕掛けは勝負手の仕掛けのアガリ率を高める為の宣伝広告費的な意味合いが強いのですが、そのブラフ仕掛けで直接利益を出してきました。やっぱり全然普通じゃないです。

序盤から突き抜けそうになった瑞原選手に一太刀浴びせ、中盤に入ってから反撃開始のたろう選手。

南２局。

瑞原選手が松本選手に対して受け気味の選択をした雰囲気を察知すると、を仕掛けて完全に降ろしにかかります。
たろう選手自身は上手くいけば単騎での満貫もイメージしていたみたいなのですが、全部危険牌なのでポンの局と同じぐらい難易度が高い記念受験的な仕掛けでした。
ここは当然合格せずに流局し、瑞原選手の親が流れて南３局の親番を迎えると

トイトイの3,200は3,300オールでトップ追走。

２本場でのポンテンのホンイツに

普段ブラフ仕掛けで宣伝している効果が出たか、先に処理されるマンズで5,800は6,400のアガリが出ました。

安めなことや点数状況的に瑠美選手からのを見逃す選択肢もありそうでしたが、すでにドラが余っていた瑞原選手は手広いイーシャンテンまできていたのでここは冷静な判断。

続く３本場で、松本選手との２軒リーチを園田選手のようなツモり方で制したたろう選手に

裏ドラが２枚乗って遂に逆転。
全然引く牌に影響することは無いのですが、仲間と一緒に戦っているのを感じることが出来てアツいです。

２番手瑞原選手と14,400点差をつけ、たろう選手の今シーズン初トップまで残り１局。

ここからはドリブンズ控室の様子と共に瑞原選手の進行を見ていきます。

村上「これがハネマンにならないでくれよー」

村上「ドラ重ね、ラスドラですけど。めっちゃ嫌なんだけど、これはハネツモにはならんだろ」
丸山「どうしてオーラスこういう感じなの？あっさり終わらないの？」