対面の瀬戸熊からリーチがかかって、
一発目でのたろうの切り番だ。
さて、何を切る?
① ② ③ ④
【Mリーガーの選択】
たろうは、
④を触ってから、
③を切った!
シンプルに一番要らない牌を切ってイーシャンテンに取った格好だ。点差がかなり開いたタテ長の展開なので、瀬戸熊に放銃となったとて、すぐに着順が変わることはないのも押す理由につながる。
【筆者の考察】
もちろん押すなら③がいいのは間違いないが、自身の受けが愚形ばかりなのが気になる。まして、瀬戸熊は中張牌を並べ倒してから、字牌のを切ってリーチをかけている。十分な手からリーチをしていると読めるので、分が悪い勝負だとも言えそうだ。
ここは苦しいながらベタオリするのも有力だろう。私は①打としてから、を瀬戸熊が早く切っているのを考慮してを連打する、というルートをとりそうだ。
②連打は形をある程度キープ出来るが、どのみち愚形だらけなので、そこまで形を保つ価値もない。それならこの瞬間からベタオリするのがいいように思う。④打はイーシャンテンにはなるが、タンヤオがなくなって2枚見えのドラ表示牌待ちカンが残ってしまうので、あまりオススメは出来ない。瀬戸熊の河を考えると、は危険度が低めの牌ではあるが、通ってはいないというのもある。
実は、
親の白鳥がチートイツドラドラをダマっていた。たろうがを切っていたら白鳥に放銃していたのだ。
持ってきたを白鳥はツモ切り。
「ロン」
このを瀬戸熊がとらえる。リーチ一発ピンフ赤裏、8000点のアガリとなった。
南3局、
横移動によってトップが再び見えてきた、たろう、
2巡目に打としてペンチャンを外した。端牌ばかりを引いてこないといけないチャンタには早々と見切りをつける。
西家なので仕掛けて満貫以上になるホンイツを狙ってを残し、は123と234の三色両方を見ている。
この手が見事マンズに寄っていく。
中盤にはをチーしてイーシャンテンに。
だが、他家が黙って見ているはずもない。
白鳥は2副露をして、バックのテンパイを入れた。
また、
こちらもテンパイを入れていた瀬戸熊。をチーしてへと待ちを広げる。
「間に合わないか…?」
そう思われた、たろうのもとへ、
がやってきた!テンパイだ!!
第4問
さぁ、何を切る?
① ② ③
【Mリーガーの選択】
たろうが選んだのは、
シャンポン待ち!②打だ!
ドラと自風のシャンポンなら、どちらでアガってもハネマンだ。ラス目の親である瀬戸熊どのみちはオリられないので、より使いにくい端牌と字牌で待った格好だ。
【筆者の考察】
がポンされていることから、①打は待ちの枚数が1枚しか変わらない。にもかかわらず、打点が大幅にダウンしてしまうので、オススメ出来ない。白鳥との点差が13400点なので、ハネマンにしてツモアガれば逆転出来るという要素がここでは大きいからだ。