東マスクを脱ぎ捨てて 東城りおが麻雀星人撃退に成功【Mリーグ2022-23観戦記12/26 麻雀星人vs地球代表】担当記者:東川亮

心優しき松マスクは・・・

ひよこちゃんを切ることができなかった。いや、そういうことではないか。

リーチタンヤオ、2600。見た目ほどのインパクトはないが、東城が2局連続のアガリでリードを広げる。

日3局は、熊マスクにチャンス手が入った。3巡目にして赤赤ドラ2メンツが完成、ここは残る赤5どん(【赤5ピン】)を切って受け入れ優先に構える。

だが、熊マスクの手がなかなか進まないまま、先にテンパイしたのは東城。ガツガツと貪欲にハングリーへと食らいついて、カン4ソー(【4ソウ】)待ちに受けた。

遅れて熊マスクもテンパイ。ピンフイーペーコードラドラ赤赤、14どん(【1ピン】【4ピン】)待ち。安目でもハネ満確定、高目4どんならツモってダマ倍満という超大物手である。これこそまさに、最強どん兵衛。打点は十分なので、ここはダマテンとする。

この【1ピン】【4ピン】、高目【4ピン】はもう山になかったが、【1ピン】が3枚残っていた。しかし熊マスクのところには訪れず、麻雀星人は当然のように守備。ちなみに、待ち牌表示も日清牌仕様になっているので注目だ。

この局は1人テンパイで流局。

熊マスクの表情はよく分からないが、額のカミナリがくすんで見える。

さて、ここまではおとなしい麻雀星人・多井隆晴。ただ、麻雀星では守備を非常に重んじているので、ある意味でここは平常運転といったところ。

日4局2本場
その多井が、ソースの偏りを受けて麺ズターツを払い、ソース一色へと向かう。ドラの【白】はトッピングのマヨネーズで使いたい。

多井の手が整う前に、熊マスクのリーチがかかった。リーチのみ、ドラも赤もないが、端にかかった69ソー(【6ソウ】【9ソウ】)待ちはなかなかに優秀だ。

困り顔で眉間に皺を寄せる多井。だが、Mリーグ視聴者は知っている。麻雀星人は、この顔になってからが強い。

東城が切った現物【5ソウ】をチーして、宣言牌のそばの5麺(【5マン】)を押していく。

熊マスクが早い巡目に中張牌を連打していて気持ちの悪い河になっているが、生牌品(【北】)はプッシュ。食わないで現物になっていたひよこちゃん(【1ソウ】)を消費せず、ここはアガリを狙っていく。

さらにノリノリの東城もリーチ。麻雀星人討伐の、絶好のチャンス。

麻雀星人も、さすがに2軒リーチに無茶はできない。引いてきた5ソー(【5ソウ】)を残せばソースをかなり受け入れられる広い1シャンテンになるが、生牌の字牌2枚を切るのはリスクが大きすぎるのでツモ切り。

だが、熊マスクが【白】を切ったことで、多井に活路が開けた。直後にハングリー(【發】)を重ねてテンパイ。

ハングリー!!

麻雀星人のハングリー(【發】)ホンイツ、5200は5800。打点以上に、麻雀星人の鋭さが光るアガリだった。

この男、やはりただ者ではない。

トップ目に立って清場を迎えた多井は、清2局1本場には4巡目の147ソー(【1ソウ】【4ソウ】【7ソウ】)リーチを熊マスクから出アガリし、さらに加点。

あかん、このままではマスクマン2人の正体が分からないまま試合が終わってしまう。

清3局は、多井が熊マスクからタンヤオを出アガリ。これで、最低でも1人はマスクを取れないことが確定してしまった。このまま、麻雀星人の完全勝利となってしまうのか。

「私にこの星の麻雀を委ねることが、ベストの選択だ」

だが、彼女の親番がまだ残っている。
「実力で阻止させてもらう」

清4局
東城は、中盤を過ぎてこんな形。テンパイには近づいているが、打点が伴うかどうか。

松マスク、熊マスクも自らの勝利を目指して高打点を狙うが、多井にドラをさばかれていて厳しい。

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