俺には雷電DNAが
埋め込まれているんだ
本田朋広、優勝への執念
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年5月15日
泣いても笑っても今週で勝負は決する。
残り7戦を残してのスコア。
首位は渋谷ABEMASながらも2位のTEAM雷電、3位のKONAMI麻雀格闘俱楽部が背後をマークしている状況だ。
4位のEX風林火山は首位と約350p差と苦しい位置となった。
しかし残り7戦の直接対決でまだまだ逆転する事は現実的ではある。
他チームとの差も見て1戦1戦が勝負所になる。
全国の麻雀ファンが固唾を飲んで見守る1週間。
金曜日の閉会式に光り輝く優勝シャーレを掲げているのはどのチームなのか。
東家:滝沢和典 (KONAMI麻雀格闘俱楽部)
南家:本田朋広 (TEAM雷電)
西家:勝又健志 (EX風林火山)
北家:多井隆晴 (渋谷ABEMAS)
東3局
多井がドラドラのチャンス手になっている。
ツモでイーシャンテンを外す打とした。
滝沢、勝又のの切りが早く、が山に残っていそうにも見えるが
好形変化を見てを残す価値があると判断した。
親番の勝又はをチーしてソーズのホンイツへ移行する。
チーム状況的にも1回1回の親番が大事となってくる。
形は苦しいがイーシャンテンまで辿り着く。
多井がを引いて選択となる。
直前に勝又からドラのがツモ切られている。
の二度受けを解消する切りを選択した。
下家の勝又にソーズを絞った本田よりが放たれる。
すかさず多井がポンしてのテンパイ。
これをしっかりツモあがり1000/2000は1100/2100のアガリをものにした。
ここら辺の間違えない選択はさすがお見事である。
東4局では多井が2000オールを加点する。
月曜日第2試合とは相性の良い多井。
セミファイナル以降の試合では
4/10、5/8の2勝はいずれも月曜日第2試合で挙げた勝利である。
このまま多井の独断上となってしまうのか。
滝沢VS多井 一歩も引かぬシーソーゲーム
続く東4局1本場
またも多井の先制リーチが飛んで来る。
アガればこの半荘が決まると言っても過言でも無い12000点からの勝負手だ。
しかしここはファイナルの舞台。
戦わずして優勝は勝ち取れない。
待っていましたと言わんばかりに前巡ダマテンを入れていた勝又がツモ切り追いかけリーチを敢行する。
ここは多井と勝又の勝負か
と、思われた所に滝沢にもテンパイが。
ここはを切ってダマテンを選択した。