【 #神域リーグ2023 第一節第2試合観戦記】ねえ、見てくれてる? 鈴木勝、師匠に捧げる6000オール【文 #後藤哲冶 】

ねえ、見てくれてる?
この意志だけは、必ず繋ぐ
鈴木勝、
師匠に捧げる6000オール

今年から神域リーグに指名され、チームアトラスに加入した鈴木勝。

その指名時のコメントで、監督村上淳はこう口にしていた。

「千羽さんに麻雀を教えてもらっているということでね、師弟対決なれば面白いかなーなんて思ったんですけど」

千羽黒乃
昨年はチームヘラクレスに所属し、麻雀の楽しさをより多くの人に伝えるべく精力的に活動していたVtuber。
今年もまず間違いなく神域リーグに出場すると思われていたがしかし。

今年のドラフト会議でその名を呼ばれることは無かった。

これについて、様々な意見がSNS上で飛び交った。
特にここでは触れることはしないが、悲しいという意見がかなり多かったように思う。

私もそう思う1人だ。
彼女以上に麻雀の魅力を多くの人に伝えようとしているVtuberを、私は知らない。

関連リンク:苦境でも笑顔 魔法の言葉が、天まで届く 千羽黒乃は麻雀が大好きだから

しかしそれでも、千羽黒乃の姿勢が変わることはなかった。
誰よりも悔しいはず。出たかったはず。それでも、神域リーグが盛り上がるように少しでも努力を惜しまない。
事実、開催に至った今も、同時視聴や出場する選手とのコラボ配信で盛り上がりに貢献している。

そんな彼女だから惹かれる、好きになる。

そして、その千羽黒乃の意志を継ぐのが、鈴木勝だ。

勝は千羽に弟子入りして何度も麻雀の手ほどきを受けている。
神域リーグが始まる前も、配信で千羽に麻雀を教わっていた。

師匠の分まで、頑張りたい。

今日、勝が神域リーグ初陣となる。
指名してもらったチームに、そして、教えてくれた師匠に。
勝利を、笑顔で報告したい。

第2試合
東家 風見くく (チームグラディウス)
南家 渋谷ハル (チームアキレス)
西家 鈴木勝  (チームアトラス)
北家 桜凛月  (チームゼウス)

第1試合とは打って変わり、全員が神域リーグ初参戦の顔ぶれが並んだ。
緊張を和らげるという意味でも、最初のアガリはかなり重要な意味合いを持つ。

先制テンパイはチームゼウスの桜だった。
残した【2ソウ】【3ソウ】【5ソウ】の形に【2ソウ】を引いてきてのカン【4ソウ】テンパイ。
待ちとしては良くはないが、タンヤオが確定する形でテンパイしてくれたのなら嬉しい。
ここはカン【4ソウ】リーチで勝負に出る。

そこに追い付いたのが勝。
ドラを2枚従えての【6ピン】【9ピン】待ち。この待ちと打点ならば十分に勝負に値する。
ここは迷わずリーチへ。

しかしここは勝負つかず、流局での決着。
第2試合は静かな立ち上がりとなった。

東2局1本場
親を迎えた渋谷の配牌がこれだ。
渋谷がここから選ぶ第一打は……

ドラの【北】
大胆な一打。確かに赤があってある程度の打点が担保できており、【北】は役にはならないが、【東】【中】は重ねれば役になる。
ここは点数よりも速さを選んだ渋谷。

南家に座る勝もくっつきのイーシャンテンまで手が進んでいた。
一気通貫のある【4マン】は切らないとして、【5ピン】【7ソウ】の比較。

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