内容はもう充分に見せていたので、ここからは本音の部分。

山にはが3枚、
が3枚、
が2枚と
が1枚ずつ残っていて裏ドラ当選確率は44分の10。
乗れば20,600点持ちの3着になり、次回渋川を3着以下にしたトップを取れれば優勝が見えるという位置まで戻せる。
勝ちたい気持ちで裏ドラをめくるも

これが乗らず。
坂本は1,600・3,200をアガるも、ラスのままで1回戦を終えました。

これでMトーナメント2023も残り1戦。
渋川優勢で最終戦に入ると
最終戦
東1局

渋川を3着以下に落とした上でトップが欲しい石立にとって絶好の展開ともいえる2軒リーチが勃発。
待ちも打点も申し分ない石立でしたが

またも強すぎる渋川。
ただトップを取るだけでは優勝条件クリアが難しい石立・坂本の2人に対して重くのしかかる満貫のアガリで後半戦も好スタートを決めると、次局がこの試合のハイライト

あっという間のホンイツのテンパイが入った渋川は、カン待ちの5,200点から
をポンして待ち変えに出ました。
が2枚切れということで
と
のどちらを選択するか難しい状況でしたが

ここで第三の選択肢、衝撃のシャンポン受け。

絶対に渋川にアガらせるわけにはいかない石立は苦しい形ながらもリーチを選択。
石立のペンは山に4枚残り、渋川のシャンポンは1枚残り。
何度でも戦い続ける石立でしたが

先にいたのがラス牌の。
このハネマンのアガリで石立・坂本の優勝がかなり厳しくなり、結果的には2人にトドメを刺す一撃となりました。
南場に入り

2番手につけていた瑠美が粘りを見せ、肉薄するも

まず一つ目の大きなハードルを越えた渋川。

各親番に粘られ点数を削られながらも、一歩一歩優勝へと近づいていき

全員の親番を自力で流し切って、あとは自分の親番を残すのみ。

瑠美に課したハネマンツモ条件で勝負だと、配牌降りを決断すると

「やれるもんならやってみな」と、18巡の猶予を渡しました。

オーラス、生殺与奪の権を握らせてもらった瑠美は

7巡目にテンパイが入り

一つ呼吸を整えて「リーチ」と宣言。
をツモって一発か裏かハイテイを乗せれば逆転優勝というリーチを打ちました。

想定外の早すぎるリーチに参ってしまった渋川。

道中でハイテイをズラすチャンスを伺ったものの、最終手番までの安全牌が確保できていなかったためは鳴かず。
それからは鳴ける牌が何も出ず、あとは瑠美のハイテイツモを残すのみとなり

覚悟を決めた表情で最後の1巡を待つ渋川。
