堀に追いすがるは、三者三様の乾坤一擲。負けず嫌い達が織り成した「至極の一局」【麻雀最強戦2023 】 男と女のデスゲーム 観戦記【決勝卓】担当 渡邉浩史郎

堀は【6ピン】を抜いた。ひとまずは受けに回った形だ。

日向が研ぎに研ぎ澄ました日本刀を抜き、堀の身を引かせた。その裏で……

この男も拳銃に弾を再装填! 松本が四暗刻のイーシャンテンで大勝負の形だ!

祈りを込めて、絞るように持ってきた牌は……

苦悶の【西】。ここで松本も手が止まる。

一番山にいそうなのは【9マン】だが、【西】【中】【2ソウ】も切れない。堀同様、松本の目からもソウズは分断されている。やはり対子系のメンホンに当たる牌は切れないのだ。

日本刀の日向、拳銃の松本に対して、伊達も小刀を光らせる。堀が降りたなら自身の形式聴牌のチャンス。ソウズを切らずに粘っていく。

終盤も終盤、ようやくリロードが完成した松本。四暗刻にこそならなかったが、ツモって跳満の聴牌でカチコミ!

この時点で日向の【南】が山に二枚、松本の【中】が山に一枚残っていた。伊達もここまで形を崩さずにイーシャンテンをキープしていたが……

全ては無情にも王牌に吸い込まれていった。

「至極」であると同時に、堀からすればまさに死線・「地獄」の一局だったといえよう。
艱難辛苦を潜り抜けた先には、堀のウイニングロードが待っていた。

これで堀は2019決勝で鈴木大介に敗れて以来のファイナル進出となった!
前回の予選で鈴木大介もファイナル進出を決めており、この因縁の対決も見逃せない。

これでいよいよ残す枠も4つ。次回も個性的なメンバーが集められた。

毎度のことながら、最強戦はこのフレーズで締めくくらせていただこう。

日本で一番麻雀が強い奴は、誰だ!

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