結果的にたろうのアガリ牌であるを一発でキャッチしてオリに回ったが、赤かつ宣言牌という急激に状況が変わる場面でも、思考をサボらない白鳥が印象的だった。
さらに驚いたのが3本場、たろうの6000オールが飛び出した直後だった。
まずたろうが
ここからをポン。
たろうに点棒を持たせると強い、と言ったのはここらへんの動きである。
すぐにも鳴けて
このイーシャンテンに。
現状は安い手だが、周りからしたらたまったものではない。
トイトイかホンイツか知らないが、12000クラスに放銃したくはない。
そうやって字牌やドラの出を制限しつつ、ゆっくりトイトイを作らせてもらいましょうか… というのが神の計画、つまりゴッドプランだ。
こうして迎えた7巡目の白鳥の手牌。
テンパイだ。
ただし出ていく牌が生牌のドラであり、これでロンと言われたら18000を覚悟しないといけない。
そしておあつらえ向きにが通っている。
にくっついてのテンパイを見据え、を切るものだと思っていた。
しかし、白鳥は
ドラを切った!
白鳥は、たろうの仕掛けのレンジが広いこと、そしてたろうの→の手出しから、少なくともそこはを持っていないことを考慮に入れたのだ。
結局この局もすぐにたろうがアガり、白鳥の攻めは実ることはなかった。
打が正解かはわからない。
切るならリーチを打ってもよかったとも思う。
(ポンされないことを確認してリーチ、は自分の手の弱さを露呈するのでいまいちな選択肢である)
だが、打は少なくとも不調で心が揺れているとしたら絶対に切れない牌だ。
白鳥がしっかりと地に足をつけて戦えているように感じた。
菅原の押し引き
菅原千瑛 +65.4pt 19戦
菅原の押しも強烈だった。
さきほど紹介した、白鳥がたろうの宣言牌をチーした局。
菅原はこんなイーシャンテンになっていた。
が現物であり、街頭調査では70%くらいが無難にを選ぶのではないだろうか。
しかし菅原はまるきり通っていないをカチこんだ!
勝負手は目一杯。
ドラやの縦引きも逃さない、まさにBEASTらしい選択だと言えよう。
その後
こんな麗しきテンパイを果たすも流局。
ただ、放銃した東3局は勇み足だったように見える。
ここから2人に通っていないを切って5200の放銃。
菅原としては安全牌がしかないこと、自身が両面2つのイーシャンテンであることからを押したのだと思うが、二軒リーチに対して通っていない2つの牌を切って1000点のテンパイではハイリスクローリターンすぎる。
ここは現物の枚数に関わらずオリるべきだと私は思う。(も中筋で通しやすい)
獣になる場面の見極めが今後の課題か。
幻の役満①
たろうが突き抜けたあとの南2局1本場、萩原がこんなテンパイを果たす。
役なし待ちのテンパイ。
萩原はを切ってテンパイを取り、ダマテンに構えた。
解説の村上は「自信のない待ちだからリーチをしませんでしたね」と言っていたが、私は萩原の打牌意図に確信を持っていた。
萩原は間違いなく四暗刻を見ている。
そもそも萩原は