銀河に響く歓喜の雄叫び⸺
俺達の“漢”歌衣メイカが
今年も神域リーグに
降り立った!
神域リーグ2024、開幕。
3試合目は、波乱の幕開けとなった。
東家:龍惺ろたん(チームヘラクレス)
南家:渋谷ハル(チームゼウス)
西家:多井隆晴(チームアキレス)
北家:歌衣メイカ(チームアトラス)
東1局、
この配牌を手にした、“世界一の漢を目指す漢の中の漢” 、第1期神域リーグMVPの歌衣メイカ。
「まず…チャンタかな」
「染めだっていい」
と、豪快に牌を押し出していく。
を重ねたあと、
「トイトイもある」
その言葉の通り、次々と欲しい牌を手中に収めるメイカ。
パワフルな打ち筋だ。
そして、ここからがすごい。メイカは「他家情報の読み取り精度が非常に高い」のだ。
「渋ハル、(自分の仕掛けに対して)今のタイミングでを切るってことは、形がいいですねー」
と読む。
そのときの渋谷ハルの手牌は、
こちら。まさに読み通りだ。
さらに、
対面、ろたんからのリーチを受けると、
「は通る。1、2、3、4、5、6…7筋」
と、“自分の手番が来るまでに”現物の確認と残り筋カウントを終わらせていたのである。
凄まじい早さだ。
ネット麻雀をしている人なら、そのスゴさが分かるだろう。
豪胆なだけでなく、緻密な面も持ち合わせている。
そして、3つめのポンを入れたとき、歌衣メイカは力強く、こうつぶやいた。
「勝負…!」
この局の結末は⸺
多井から、が放たれた。
「たかちゃん!!!それ!!!ロン!!!」
「チャンタじゃなかったわ!混老頭だったわ!!ガハハハハハハ!!」
なんと、混老頭には気づいていなかったらしい。
豪胆で、荒削りな面を残しながら、随所で輝きを放つ歌衣メイカ。
彼の麻雀を見るたびに、ダイヤの原石を発見したような喜びを感じる。
⸺それにしても、だ。
あの麻雀界随一の守備力を誇る「最速最強」多井隆晴が、
「3副露のホンロートイトイに放銃した」
のである。