開かれた手牌を見て、「それ鳴くのか」と思った選手もいたかもしれない。
こういう仕掛けが、今後あるかもしれないと思わせただけでもこの鳴きの意味は大きな意味を持つ。
今宵の勝利と共に。
これからの戦いにも大いに期待できる、そんな試合運びだった。
終盤も見事な局回しで、トップを獲得した黒沢。
なによりも控室で食べたスイーツの話をしている時が一番良い笑顔だったのも、なんとも黒沢らしい。
そんな姿に、ほっこりしたファンも多いのではないだろうか。
これで雷電は4位に浮上。チーム全体としても良いムードが続いている。
冒頭に述べた通り、Mリーグの環境が変わり、黒沢はここ最近厳しい戦いを強いられている。
それでも、今日のように、メンゼンと、時には副露も駆使しながら黒沢が戦うことができたら、他チームにとって脅威となるのは間違いない。
私は黒沢咲。
それはどんな麻雀を打っても変わらない。
チームの為、そしてユニバースの為、これからもその美しくてカッコ良い麻雀を見せ続けて欲しい。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924
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