Mリーグいくさ物語 萩原聖人が背負うもの【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/9 第2試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 東川亮

牌の巡りというのは不思議なもの。萩原は4枚目の【3ピン】を引いてテンパイも、やはり【8ソウ】を押しての【4ソウ】【7ソウ】待ちには受けず。

しかし、テンパイしなければ試合終了の堀が【9ソウ】を引き戻したことで、【7ソウ】を押してテンパイを取った。

萩原、この【7ソウ】をチーして【8ソウ】単騎、あそこからなんと、奇跡的にテンパイを取りきれた!

たろうの1人ノーテンで、萩原が100点差でトップ目に立って次局へ突入。さあこれで、アガれば萩原トップだ。

次局は粘って親番をつないだ堀が【東】をポン、ドラメンツを使って一撃を狙うなか、

最初のテンパイは目いっぱいに構え続けた萩原。カン【7ピン】待ちのタンヤオだ。

そこへこちらもアガリトップのたろう、リャンメンが埋まって役ありのテンパイをどう取るかの選択。

素直に考えれば【2ピン】切りのピンフテンパイ、親の堀の現物【6ピン】【9ピン】待ちにしたのかもしれません。しかしたろういわく、「直前の堀の【3ピン】切りがどうにも引っかかった」、ここで選んだ【7ピン】は、

萩原のロンだ!

タンヤオ赤、2000は2300。

この地味なアガリが、萩原を応援するチームメートやスタッフ、雷電ユニバースに、歓喜の瞬間を届けたのでございます。

試合後の萩原は、開口一番「疲れた」。聞けば体調も悪かったとのことだが、試合ではそれをおくびにも出さず、最後まで自分の仕事をやりきった。

「僕らを応援してくれている人が一緒に戦っているみたいな、そんな麻雀になっていたらめちゃくちゃうれしい」

そう振り返る言葉にはプロの矜持が詰まっております。やはりこの人は、常にファンのことを考え続けてきた、まさにスター。

インタビューの最後にはいつものアレを振られ、最初は渋りながらも・・・

「今日も明日も、雷電の麻雀は・・・」

「面白いんです!」

渾身のRMOでこの日は締めつつ、Mリーグの物語はまだまだ続く。

金曜の2卓開催では果たしてどんなドラマが起きるのか。さらなる熱戦に思いを馳せながら、Mリーグいくさ物語、本日のところはこれにて読み終わりでございます。

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