勢いは止めさせない──茅森早香の圧勝劇【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/19 第2試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 坪川義昭

自力でテンパイを入れた亜樹が、ヤミテンを選択した。

これを察知するのは少し無理がある。

誰から溢れてもおかしくない3メンチャンだ。

当然、ピンズのホンイツに走っていた茅森が【8マン】を止めれるはずもなく、12,000点の放銃となってしまい亜樹が頭一つ抜け出した。

 

南2局

親番の茅森が第一ツモで【北】を重ねる。

トイトイホンイツを付けて、高打点を狙いたいところだ。

【3マン】をアンコにして、役満の香りがし始めたがポンテンをスルーまではしないだろう。

是が非でも初トップを奪取したいたろうもイーシャンテンになり、鼻息が荒くなってきた。

自ら【9マン】を引き入れて四暗刻のリーチ。

これが山に3枚も生きている。

字牌程度で手牌を曲げるわけにはいかないたろうが【北】を放ち、18,000点のアガリを決めた。

お得意の一日一ハネどころか、二発目のハネマンである。

 

南2局1本場

トップ目の亜樹を射程圏内に捉えた茅森が、【南】を仕掛けてカン【7ソウ】のポンテンを入れた。

ドラの【6ソウ】を重ねて打点が倍増する。

更にドラでツモアガリを決めて4,000オール。

これで、亜樹を捲って遂にトップ目に躍り出た。

 

南2局2本場

茅森の親番を落としたい亜樹が【白】【東】を叩いて捌きにかかる。

【1ソウ】と振り替えてチャンタが付いた。

他家視点では亜樹の仕掛けがピンズ、字牌の順に切っていることもあり、ソーズのホンイツに見えてもおかしくはない。

実際、茅森は【4ピン】【7ピン】でリーチといきたいテンパイだったが、ソーズが切りきれずに守備的なヤミテンを選択している。

この隙を突いて、大介がリーチを放った。

自信のリーチではないものの、三着を目指す為には加点が必須である。

しかし、大介の攻撃的な姿勢が裏目になってしまい、【赤5ソウ】をツモ切ると茅森の手牌が倒された。

この12,000点で茅森はトップを不動のものとし、三者の心を折ることに成功する。

 

南4局

オーラスも自らのアガリで試合を終わらせようと、茅森は役牌の【西】を叩く。

誰も、そのスピードに追い付くことは許されず500-1,000を決めてゲームセットとなった。

これで、セガサミーフェニックスのポイントは+100p超えを達成した。

ほんの一ヶ月前、最下位で苦しむチームが復活する未来はないと思っていた自分が恥ずかしい。

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