“今日の勝ちはみんなが勝たしてくれたトップかな” 雷電、萩原聖人が代名詞の三色で接戦を制す【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/20 第1試合】担当記者 中野巧

“今日の勝ちはみんなが
勝たしてくれたトップかな”
雷電、萩原聖人が代名詞の
三色で接戦を制す

文・中野巧【火曜担当ライター】2026年1月20日

「今までMリーグを見続けてよかった、これからも応援しよう」
今日試合後に行われた萩原聖人のインタビューを聞いて、最初にこう思った。普段、画面の中の存在である人が「今日の勝ちは応援してくれている人や、関係のある人が勝たせてくれたトップかなと思っている」と、どんな形であれ、応援の気持ちはいろんな形で選手に伝わっているのだと、気づかされた。

だから好きな人、応援している人へのエールは積極的に行おう。自分がSNSに投稿した応援メッセージがたまたま選手の目に留まり、「頑張ろう」と思わせることもあるし、「もうだめかもしれない」と直近の結果で苦しんでいる選手を救うこともあるからだ。

第1試合

東家:HIRO柴田EARTH JETS
南家:萩原聖人TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:伊達朱里紗KONAMI麻雀格闘倶楽部
北家:竹内元太セガサミーフェニックス

 

今シーズンも2/3が終了し、いよいよセミファイナルのボーダーである6位を意識した戦いが始まる大事な一戦。本日の第一試合はTEAM RAIDEN/雷電、萩原が大接戦を制し、個人スコア、チームスコアともに三桁プラスとなる大きな勝利を持ち帰った。
2位のKONAMI 麻雀格闘倶楽部伊達朱里紗は南場の親番で一気に点数を稼ぐも、最後は萩原にまくられ、悔しい2着となった。
3位のEARTH JETSHIRO柴田は最多5回のリーチを打つもなかなかアガリが遠く、アガリ数は最も少ない2回ながら平均アガリ点が15000点と、トップもあり得た展開だけにより悔しい3着であった。

4位のセガサミーフェニックス、竹内 元太はツモればハネマン、山に6枚残りのリーチや親のリーチに追いかけ、めくり合いの勝負など見せ場は十分も、最後の一牌が遠く無念の4着に。ボーダー争いの雷電と差を広げられる結果となった。

それでは本日も個人的に印象に残った局をご紹介する。

東2局2本場 針の穴を通すような萩原の手順

2600オール、形式テンパイと親番を連荘させた萩原は6巡目にメンホン・チートイツの1シャテン。相手のリーチや仕掛けに危険牌を勝負し続けた結果、ご褒美のような手がくる。
解説の土田浩翔プロは「鳴いた方がいいけど、オタ風の【南】とか【西】からは鳴きたくないね」と萩原の打ち筋をズバリと言い当てる。


その後萩原は伊達から切られる1枚目どころか2枚目の【南】にも声をかけなかった。これには土田プロも驚いていたのだが、理由はこの3人相手では【南】から鳴くと、ダブ【東】どころか【中】さえも切らないのではないかと思ったという。

実際、柴田は萩原の河から異様さを察知し、この手から【4ソウ】切り。安易に【中】を切らない。
柴田の手がチートイツというテンパイとアガリが難しい手であることと、萩原がオタ風から仕掛ける=高い手で整っている可能性を考慮し、もし【南】から鳴いていたら、【中】は手に大事にしまっていただろう。

 

 

その後、伊達から先制リーチが打たれる。しかもアガリ牌が山に6枚も残っている。同巡、柴田もチートイツの1シャンテンになり、打【中】。それを萩原がポン、一気に場が動く。

 

 

その後、リーチした伊達がダブ【東】を持ってきて、萩原がポン。5-【8マン】待ちの12000点のテンパイが入り、山に2枚対6枚のめくり合いとなる。

巡目が進み残り4巡となったところで萩原が2対5の枚数差を逆転させる、【8マン】をツモ。
萩原が見事に相手の対応を予想し、【南】を2枚スルーする打ち方が伊達のリーチを誘発させた。もし【南】から鳴いていたら萩原を警戒し、リーチをしない選択もあり得たのだ。また、伊達がリーチをした結果、柴田に【中】を切らせる展開に。もし【南】を仕掛けていた場合、こちらも萩原の警戒から【中】を切らない可能性がある。その後、伊達の切ったダブ【東】をポンしてテンパイ、最後はツモアガリとまさに針の穴を通す手順だった。萩原の選択が1つでも違えば存在しえなかった満貫のアガリを見事成就させた。
結果論かもしれないが、ダブ【東】ホンイツ満貫がみえるからと、1枚目の【南】からポンしていたら伊達に5-【8ピン】待ちのテンパイが入り、2巡後には【赤5ピン】をツモっていた。もしも、この局伊達のアガリとなっていれば、この半荘の展開が大きく変わっていただろう。この手順は萩原の思考から生まれた妙手となった。

オーラス みんなのためにがむしゃらに勝利を目指した代名詞”三色”

オーラス、ここまで厳しい展開だった元太にドラ3の勝負手が入る。2巡目にはめちゃくちゃ嬉しい役牌の【中】を重ね、どこからでも仕掛けができる形になる。ただ不運なことに1位~3位までが3400点差のため、全員ががむしゃらにアガリに来るため時間的な猶予はあまりない。

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