すると、やってきたのは
この
だ。いわゆるテンパイ逃しである。
もし瀬戸熊が
をアンカンしていたら、厚く
を持ち続けて、テンパイを捉えていただろう。
しかし、この「情報を与えない一打」が効いたのは逢川だけではなかった。
今度は中田の手番に目を向ける。
イーシャンテンとなったタイミングで
先切り。安牌の
を残しつつ、後の出アガリ率を高めた、こちらも中田らしいバランスの取れた選択だろう。
だが、
やってきたのはこの
である。こちらも似たようなテンパイ逃しだ。
応えてくれたのに応えられなかった。というよりは、瀬戸熊の「見せない」という見えないミスリードによって、応えられないように仕向けられると
南1局
牌を置いた親番・瀬戸熊の右手が、武者振いのように僅かに震えた。
リーチ・ツモ・ピンフ・赤
2,600オール
このアガリが決勝点となり、
本日開催されていた パブリック・ビューイング「プレミアム・ナイト」 に集まった大勢のサポーターへ、

これが、TEAM雷電の強み。
昨日の借りはチームで返す、同日連勝を届けることとなったのであった。
背を向ける牌──それでも前へ歩み続ける逢川──
もちろん、どのチームもトップはいつだって欲しい。
ただ今日の対戦カードにおいて、一番その重みを背負っていたのは、間違いなくこのチームだった。
9位のEARTH JETS。
残り25試合を残し、セミファイナル進出ボーダーとは約600ポイント差。
数字を並べれば、ただの事実に過ぎない。
そして、その距離は、とにかく遠いのだ。
それでも、彼らはまだまだ諦めるようなことはしない。

下を向いてる時間があるならば、控室から前を向いて背中を明るく押し、
今日は別会場からも、ひときわ強い想いが届いていた。
東1局1本場
この局、逢川は
を仕掛けてピンズのホンイツへ。そして、下家から放たれた
に手を止めると、
今一度、確かめるように自身の手牌を見つめる。
そして、これをリャンメンではなく、カン
の形で副露。
すると、その違いは直ぐにあらわれた。
この
ツモで![]()
![]()
待ちテンパイ。
仮に![]()
![]()
のリャンメン形で晒していたら、ここでは![]()
と一種類少なくなっていたのである。
たかが一種、されど一種。
その一種である
をしっかりキャッチし、見事なスタートを見せると
東4局
今度はカン
を引き入れてテンパイ。
そして、こういう風にあっさり整う瞬間ほど、意外と疎かになりがちなのが「待ち選択」の決断だ。
だが、迷わなかった。
時間を掛けずにカン
を選び、スッと牌を横に曲げる。













