復活の伊達朱里紗、震撼するセミまたぎ連勝【Mリーグ2025-26 ファイナル 観戦記 5/5 第2試合】担当記者 カイエ

ここにいたー。

実はこの局の1枚目の画像ですでに、サブリミナルのように内川の手牌を挟んでおいた。
その時から、ドラはいた。

直前に東城が切って鳴かれもしなかった中が、直後のリーチで待ちになっている確率。
考えるまでもないだろう。

渡辺太「まあ、【中】が一番安全です(キリっ)」

ロン、12000。
2局連続、七対子がらみのハネ満が炸裂。
内川は箱下の世界へ。

南2局

ここも伊達が静かに先制リーチ。
連続での1段目リーチと調子が良い。エンジン全開。

字牌がらみのシャンポン待ちはリャンメンよりアガりやすい。

ホンイツで仕掛けていた東城。通っていない【6ソウ】だがこれを勝負する。

リーチ者の伊達の第1打が【3マン】で、急所がチーできるかもしれない。
と同時に、【1マン】【2マン】は通し易いとも言える。
押しか、引きか。
ここは苦しいイーシャンテンだが、勝負所とみた。

さらにイーシャンテンからイーシャンテンの鳴きで、アガりへの貪欲さをみせる。
これでマンズの何を引いてもテンパイの形に。

だが、伊達の当たり牌である【南】を放銃して満貫の失点。

むろん【南】は危険と知りつつ、局後のインタビューでは「ヤリすぎだとは思ったが、悔いはなし」とした東城。むしろ自分を含め、チームに「喝」を入れるための勝負であった、と。

だが正直に言って、よく分からなかった。
精神論のように聞こえるが、この【南】切りで「よし、キャプテンの意志と覚悟は汲み取った!」とチームの発奮に繋がるものだろうか。

確かに東場で50000点以上を持っていても、連続での七対子ドラドラを見せられると、まだまだセーフティリードではないという焦りが生じても仕方ない。
実際、今期の東城は東場のリードを南場でキープできずに3着落ちというパターンも多かった。

さらにファイナル初日の連続箱下ラスを受けて、かなり前掛かりになっていたか。
2個も3個もギアをぶっ壊してきた、と自身でも述べていた。
その勢いが東場の大量加点の駆動力に変換された恰好だが、ここはまだ慌てる時間、点差ではなかったように思う。
冒頭で「正念場」と書いたが、持ち点はまだ50000点弱。ジリ貧で、リードがみるみる削られているというわけでもない。

さすがに2日目にして焦り過ぎではなかったか。「取り返さなきゃ」の意識が過剰であったように思う。

セガサミーフェニックス時代にファイナルの舞台を経験しているとはいえ、自身は2戦の出場にとどまった東城。一度はMリーグを離れ、実質的に初のファイナルのような感覚だったろうが、経験不足を露呈したか。勝負所を誤ったように思えた。

おそらく第1試合で、オーラスの中田が1牌を押せずにアガりトップを逃した展開を目の当たりにし、思うところがあったのだろう。だとすればチーム戦というのは本当に面白い。

さあ、これで勝負の行方はいよいよ三つ巴に。
内川はひとり沈みで、ただただ苦しい。

南3局

伊達ちゃんの手牌。

ここから打【3ソウ】として、縦を意識した選択とした。
場には【1ソウ】【4ソウ】がすでに4枚切れ。
自身の対子が【南】【2ピン】【2ソウ】と鳴きやすいこともあり、縦系の手組に。
この構想が、功を奏した。

本田からリーチが入るも、

すぐに自力で【1ピン】を暗刻にし、テンパイ。
当然の【6ピン】切りで闘いの場に参戦。
残り1枚の【南】が出れば満貫。トップ目に立つ。

いや、【南】をツモれば、ダブ【南】トイトイ三暗刻も付き3000・6000だ!

会心の和了で、遂にトップに立ち、ラス親を迎える。
南入した時から比べて、いつの間にか33000点も点数が増えている。子の役満以上の加点だ。

そしてこのアガりは、この感じは、強いときの伊達の雰囲気だ。他を圧するあのオーラだ。
うまく言語化できないが「来たな」という戦慄の感覚。
どこまでも点棒を積み上げていきそうな予感。
畏怖さえ覚える、独壇場。

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