Mリーグ史上最多局数ゲームを
演出してくれたのは、
麻雀の神様だった。の巻
文・中島由矩【金曜臨時ライター】2026年10月16日
最初に1番大切なことを書くので、どうか心臓を叩きつつ読んでほしい。
今から観戦記を書くこの試合は、全27局。Mリーグ史上最多局数の試合である。
東1局から南4局まで、仮に連荘がないとすると、全8局になるわけだから、およそ3試合分というところか。
さて、今月10月は、昔の暦の呼び方で【神無月(かんなづき)】という。文字通り、【神様のいない月】と解釈するのが最も有力な説で、では神様はどこにいるのかというと、島根県出雲市にある出雲神社だそう。年に1度の会議だというから、神様も大変だ。
出雲では、全国から神様が集まってくるため、他の地方とは真逆の【神在月(かみありづき)】と呼ぶという説とともに、最も一般的とされている。
実は、この【神無月】には、あまり知られていない第2の説があった。それは【無】という字が【〜の】という意味を表し、【神無月=神様の月】という意味になるというものだ。6月のことを【水無月】というのも同じだというから、ますます信憑性が増す。6月は水の月だもんなあ。
大阪府で行われているだんじり祭りを筆頭に、全国各地で神事が盛んに行われる10月。麻雀の神様が、週末の金曜日にロングゲームを演出してくれて、我々麻雀ファンは幸せだった。
ところで、先日こんな記事が話題になった。
タイトルからして穏やかじゃない。
記事を書いたのが、前シーズンまでU-NEXT Piratesに在籍していた船長・小林剛だったことも含め、麻雀界が大いに賑わった。
天和・地和は無くすべきなのか。いやいや、それは麻雀の神様に対する冒涜なんじゃないか。今日出場の4選手は、どんな麻雀を見せてくれるのだろうか。
第1試合
東家:瀬戸熊直樹(TEAM雷電)
南家:鈴木大介(BEAST X)
西家:竹内元太(セガサミーフェニックス)
北家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
東1局、東家に座って第1ツモを取ったのは瀬戸熊。
麻雀の神様に愛されているとしか思えない。個人3連勝中で個人成績首位の瀬戸熊は、この試合が4連勝チャレンジとなる。
これは今日もクマクマタイムが終わらないかと思いきや、
「リーチ」
日向のダブリーが飛んできた。そういえば、冒頭の小林剛は、ダブリーが2翻役だということにも物申していた。
瀬戸熊は、日向のダブリーを受けたすぐ次の手番でテンパイを入れると、追いかけリーチに踏み切る。困ったのは、大介と元太だ。
試合開始わずか40秒ほどで起きた2軒リーチの対決は、
大介が一発で瀬戸熊に打ち上げて、7700となった。
東場でリードを築いた瀬戸熊は南1局の親番で、
この配牌をもらう。そう、これは麻雀の神様からのプレゼント。
普段は門前寄りの瀬戸熊も、神様の期待にしっかりと応えるべく
ポンから発進し、
2副露目も入れ、マンズを余らせずにホンイツテンパイ。
「今のうち」と思ったかどうか定かではないが、
大介から放たれた
をとらえた。
・ホンイツ・赤の12000で、2着目の大介を元太や日向との着順争いに巻き込み、自身はトップ目が安泰なポジションへ。
南1局3本場
その後も、瀬戸熊は決して手を緩めない。
(ポンして3900っていうのもどうかなあ…)
と、筆者が思う間もなく、ツモ
を引き入れてテンパイ。よどみなく先制リーチを宣言すると、
子方3人に影すら踏ませぬツモアガリ。4000は4300オールに仕上げた。
南3局
現状2着目の元太は、トップ目の瀬戸熊まで5万点以上も離れている。
しかし、麻雀には連荘というルールがある。何万点差があろうとも、親番さえ手放さなければ。
元太は意を決し、ドラの
から切り出していった。











