堀慎吾、我慢比べを制す 鈴木大介も魅せた渾身のオリ【Mリーグ2026-27 観戦記 10/22 第1試合(麻雀2ch)】担当記者 喜多剛士

堀慎吾、我慢比べを制す 

鈴木大介も魅せた渾身のオリ

文・喜多剛士【木曜担当ライター】2026年10月22日

第1試合

東家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:鈴木大介(BEAST X)
北家:内川幸太郎(EX風林火山)

実況:小林未沙 解説:前田直哉

東1局

東1局、堀が第1打に【南】を放つと、伊達がすかさずポン。【中】と【南】を軸に、筒子が伸びればホンイツが見える形だ。伊達らしい打点重視の仕掛けは、ハマった時の破壊力が大きい。

その後、伊達は【中】をポンし、さらに【白】を重ねてトイトイまで見える跳満のイーシャンテンから【3ピン】をチーして満貫のテンパイを入れると、待ちは【白】と【8ピン】のシャンポン。積極的な仕掛けが、高打点テンパイへと繋がった。

しかし、大介も負けていない。【東】・赤・ドラ2の満貫テンパイを入れる。十分に勝負になる手牌だが、伊達の派手な仕掛けの現物待ちであるためダマテンを選択する。

大介が伊達のアガリ牌である【8ピン】を引き入れる。ここで手が止まった。

自身は好形の満貫テンパイ。一方で、3副露の伊達はテンパイ濃厚。最終手出しは【3ピン】チーからの【5ピン】切りで、さらに【1ピン】が3枚見えているため、筒子の下の形はかなり否定される。そうなると、危険なのは筒子の上側だ。

東1局のまだフラットな状況。満貫テンパイだけに行きたくなる。まして”ブルドーザー”の異名を持つ大介がこの手を降りる姿は想像できない場面だ。だが大介が選んだのは、【8ピン】を止めての打【4ソウ】。見事なオリの選択だった。

この局は流局。3人テンパイで、大介だけがノーテンとなった。しかし、それ以上に印象に残ったのは、満貫テンパイを崩してまでオリを選択した大介の我慢だった。見応えのある一局である。

 

東1局1本場

この局も【南】と【中】をトイツで持った伊達が、【中】をポンして仕掛ける。ドラの【6ソウ】ターツもあり、本線は【南】・【中】・ドラ。さらに萬子が伸びればホンイツ、ドラが重なればさらに高打点も見込める。

鳴いた瞬間から最高打点までの変化を見据え、満貫以上を視野に入れた伊達らしい仕掛けだ。

一方、親の堀は【2マン】をポンしてカンチャンターツが2つ残る形ではあるが、タンヤオ・赤・ドラのイーシャンテンから、カン【3ピン】【6ピン】を引き入れてカン【7ソウ】待ちでテンパイ。

伊達もまた【7ソウ】待ちでテンパイを入れ、両者による残り1枚の【7ソウ】を巡るめくり合いとなった。その勝負を制したのは堀。【7ソウ】をツモり、タンヤオ・赤・ドラの4000オールは4100オールのアガリとなった。

伊達が高打点を見据えた積極的な仕掛けで先行した局だったが、堀も【2マン】ポンから愚形を残しながら親番で積極的に動いた選択が実を結び、競り合いを制した。

 

東4局

親の内川は赤牌とドラターツがあるところに【發】を暗刻にし、3シャンテンながら仕掛けも利く手牌となった。

内川は【2ピン】をポンした後、カン【4ピン】をチーしてカン【5マン】またはドラ【4マン】単騎の選択。

ドラの【4マン】単騎に受ければ親満となるが、出アガリの可能性も含めたらカン【5マン】の方がアガリ率は高そう。しかし、ひょっこり【4マン】をツモってアガリ逃しの精神的なダメージも考えると悩ましい選択だ。それでも内川はアガリ率を重視してカン【5マン】待ちを選択した。

堀はドラの【4マン】を重ね、七対子の【4ソウ】待ちでテンパイを入れる。しかし次巡、内川のアガリ牌である【5マン】を引き入れてしまう。

さすがの堀は、ここで手が止まる。

役牌の發と東が見えておらず、ダブ東だと【5マン】放銃時はドラが絡み12000まであり得る状況。【4ソウ】切りでテンパイを維持して粘る選択もあったが、トップ目という状況もあり、堀は冷静に【1ピン】を切ってオリを選択した。

すると今度は鈴木大介がドラの【4マン】単騎でテンパイ。ダマテンを選択する。

萬子が高く、ドラ単騎待ちにそれほど手応えを感じていないのだろう。その読み通り、【4マン】は山には残っていなかった。

さらに伊達もカン【4ソウ】待ちでテンパイし、リーチを宣言する

そんな中、堀が再び内川のアガリ牌である【5マン】を引き入れてテンパイ復活。待ちは伊達と同じ【4ソウ】で、山には3枚残っている。

しかし堀の試練は終わらない。内川が【2マン】【5マン】待ちに変化した後に、今度は【2マン】を引き入れた。内川に対して【5マン】を危険と判断して降りたものの、その後に内川から【6マン】が手出しされている。カン【5マン】待ちからのリャンメン変化も十分考えられる状況だ。堀は自身の読みを信じてテンパイを取らず、【3ピン】【6ピン】を切って再びオリを選択した。トップ目とはいえ、自分の読みを信じて最後まで守り切る胆力は見事だった。

そして今度は大介が【2マン】を引き入れる。

ここまで【7マン】、【7ソウ】と押してきた大介だったが、この萬子の高い河ではさすがに切りづらい。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀 新刊情報/