Mリーグ前半戦 “会心のアガリ!” ベストセレクション①【熱論!Mリーグ】

 

禁忌の7巡目リャンメンチー

選手:白鳥翔

日付:10月8日(5回戦/80回戦)

配信URL: https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p6 (22:40~)

東2局、親番の白鳥。

なんと7巡目、場に1枚も見えていないのリャンメンチーから入る。

しかもの場況は良好で、山に多く残っているように見える。

実際には山にまだ5枚残っており、焦って鳴かなければならないほどの急所では無いはずだ。

白鳥はなぜこんなリャンメンを鳴いたのか。

その答えは7巡目の他家の手牌にあった。

白鳥(左上)がリャンシャンテンの時、佐々木(右上)はイーシャンテン、小林(左下)も役牌をポンしてイーシャンテン、なんと瀬戸熊(右下)に至っては既に役アリのテンパイを入れていた。

もちろん全員の手牌の速度をピタリと読んでいたわけではないだろう。しかしこの局、自分がメンゼンでは先手を取れないということは感じていたはずだ。

「三色が付かなければ2,900の手になっちゃうじゃないか」

と打点で不満を感じる方もいるかもしれない。

この鳴きのもう1つのポイントはと全ドラのツモに対応しているという点にある。打点のルートは三色だけではない。

加えて本場と供託で場に1,600点も落ちている。供託泥棒としてはここも回収しておきたいところ。

このチーから2巡で白鳥以外の全員がテンパイしたが、あの鳴きのおかげでギリギリ間に合った。

最後尾から追いついて高目三色のテンパイを入れると…

リーチの佐々木から高目で討ち取って5,800は6,400点のアガリ。供託も加えると8,400点の大きな加点となった。

白鳥を見ていると

「〇〇巡目だから鳴く」

「〇〇巡目だから鳴かない」

といったシステム化した判断ではなく、局ごとに相手の速度感を常に考えて判断することが大切だということが良く分かる。

らしさが存分に発揮されたこの局こそ、前半戦の白鳥ベストと言っていいだろう。

 

 

どん底のチームを救うMリーグ初の役満

選手:佐々木寿人

日付:10/26 (19回戦/80戦)

配信URL:https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p17 (54:40~)

寿人はこの日まで絶不調。

7回打って、プラスは2着が1回のみ、3着2回にあとは全部「ラス」

寿人につられるようにチームもどん底、400pt近い負債を背負っていた。

 この日は南入してトップもまだまだ見える2着目、何とかトップを取って浮上のきっかけにしたいところ。

南1局、トップ目で親の魚谷の配牌がこちら。

赤も2枚あり、かなりまとまっている。

一方の寿人はというと…

今の麻雀格闘倶楽部を象徴するかのようなパッとしない配牌だ。

手なりで進めるかと思いきや、から切り出した。

8種9牌、国士無双4シャンテンだ。

普通の手で見た時も4シャンテン。同じ4シャンテンなら、当然役満である国士無双へ向かった方がよさそうだが、いかんせん有効牌の数が違う。

マンズのホンイツや789三色を見て1s切りか、手なりでや字牌を切ってしまってもおかしくないだろう。

まして現状32,100点持ちの2着目。

無理して役満を狙わなくてもよい点差だ。

 時を同じくして北家の村上、こちらもパッとしない。

 村上は2,500点持ち。7種しかないが、をポンして2,000点をアガるような点数ではない。国士も見つつ、チートイツホンイツなどの高打点を狙っていくだろう。

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