TEAM雷電・黒沢咲
手役にこだわらない
柔軟かつセレブな選択
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 9/30
第2試合 東3局 ドラ
31400
25800
西家 茅森早香(セガサミーフェニックス)
21400
北家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ)
21400
黒沢は9巡目の引きで345の三色も狙える形になった。ただは場に2枚切れ。6ブロックからどの部分を嫌っていくか。見切った部分はどこか?
「安全かつドラ受けを逃さない切り」
黒沢が手をかけたのは対子のだった。は使えたとしても雀頭にしかならない。もちろんそこから345の三色を狙うこともできるが、という限定3牌が必要な上、を引いた後にがくると三色が崩れてしまう。三色が実る可能性はかなり低いとみたほうがよい。
それよりはを1牌外し、残りを安全牌に温存しつつピンフに向かうのが実戦的であろう。マンズの部分はドラの二度引きにも対応できるが、牌が縦にきたとき(ツモ)は雀頭をソーズとマンズ、どちらからでも選べる柔軟な形になるのだ。
結果、ピンズでイーペーコーができ、待ちでリーチ。
先行リーチ者から赤を打ち取り親っパネのアガリをものにしたのである。
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter
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